くらし 潜入レポート

■どうなってるの!?三菱鉛筆の山形工場 後編
いつも使っているボールペンは、どうやって作られているの?

○山形から、世界へ飛び立つボールペン。
世界販売本数が年間1億本以上を誇るボールペン「ジェットストリーム」は、山形県内にある工場で作られています。部品の製造、組み立ての作業は、ほとんどが機械を使って自動化されています。注目すべきは、色が濃く乾きやすい独自のインクと、それに合わせて開発したペン先です。ペン先は、金属棒を正確に削り出して作ります。実は、ペン先の中には先端のボールを支える小さなバネが入っており、使わない時はペン先の先端からインクが出ないようにしています。これらの技術によって、インク漏れを防ぎ、なめらかな書き味を実現しました。利用者の声を反映して改良を重ねることで、ボールペンは常に進化を続けています。

写真キャプション1:組み立てられたボールペンが次々と運ばれてきます。
写真キャプション2:なめらかな書き味のヒミツはペン先とインク。

◆ヒミツポイント
○芯の刻印はお客さまへの誠意の印!
ボールペンの芯には、製造年月を表す刻印があります。製品に不具合があれば、原因を調べます。

○人と機械が品質をダブルチェック!
機械による品質確認のほか、作業員が紙に円を描きながら、書き心地や不良品の有無を検査します。

■三菱鉛筆株式会社山形工場 製造課 課長
黒澤文雄(くろさわふみお)さん
鉛筆もボールペンも、長く愛用してもらえるよう、改良を重ねてきました。会社の方針である「最高の品質こそ最大のサービス」に基づき、社員みんなでより良い商品を届けていきます。メイドイン山形の鉛筆とボールペンを、これからもよろしくお願いします。