くらし 潜入レポート

■どうなってるの!?
山形県立新庄病院
令和5年に新しくなった新庄病院。
最上地域でどんな役割を担っているの?

▽より高度な医療体制を整え、地域の皆さんに安心できる暮らしを提供しています。
令和5年10月に新しくなった県立新庄病院は、患者さんを早く運ぶためのヘリポートを備えた「地域救命救急センター」を設置しました。また、最上地域で唯一分娩(出産)を扱い、小さな赤ちゃんとお母さんを一緒に支える病院として、地域の人たちに安心してもらえる医療サービスを提供しています。
また、建物のいたるところに県産の木材を使い、利用する人が木のぬくもりを感じられるようになっています。
この病院は、災害時に医療の中心となる病院にも指定されているため、地震の揺れを建物に伝えにくくする免震装置が地下に設置されています。これにより、大きな地震にも耐えられる構造になっています。また、大雨で洪水が起こったときに水が入ってこないよう、病院の敷地全体を2メートル高くして、災害時でも安心して医療が受けられるようにしています。

写真キャプション1:地域救命救急センターの処置室は手術室にも素早く移動できます
写真キャプション2:24時間対応で医療の提供を行っています

●ヒミツポイント
▽高い専門性で医療を支える
がん患者さんのための抗がん剤は、薬剤師が「安全キャビネット」という装置を使って、不純物が混ざらないように無菌的に作っています。

▽司書さんがいる図書室!
図書室では医療や健康の図書のほか、新書や雑誌、マンガなどもあります。隣にカフェもあり、付き添いの方や患者さんの気分転換にも喜ばれています。

▽大きな文字で案内するよ
外来や入院の患者さんが迷わないためにも、大きく見やすい看板で診察室や処置室の場所をお知らせ。デザイン性とアクセスの良さが評判です。

▽揺れを軽減する仕組みは地下にある!
免震装置は巨大な地下空間に設置。地震のあとにも医療を続けられるように免震装置が建物の揺れを軽減します。

■山形県立新庄病院
八戸茂美(はちのへしげみ)院長
新しい新庄病院では、地域救命救急センターや総合患者サポートセンターを設置したほか、さまざまな病気にしっかり対応できるよう、最新鋭のCTやMRIなどの医療機器も導入しています。これからも地域の皆さまに「安心・安全・信頼」の医療を提供していきます。