その他 元気で活力のある 選ばれるまちの実現を目指して(1)

■~山形市発展計画2030を策定しました~
山形市では、市民が将来に希望を持ちながら心豊かに暮らすことができる、元気で活力のある選ばれるまちを実現するため、今年度から5カ年のまちづくりの展望を示す市の最上位の計画「山形市発展計画2030」を3月に策定しました。
社会を取り巻く状況が劇的に変化し続けている中では、目の前の課題だけにとらわれることなく、長期的な視点を持って進むべき未来の方向性を定める必要があります。
本計画は、社会環境の大きな転換点となる令和22(2040)年の日本の状況、山形市の状況を展望した上で、ゴールとなるべきまちの姿をしっかりと描き、現時点から取り組むべきことを考えるバックキャスティングの視点を持って策定しました。今後も「健康医療先進都市・文化創造都市」の都市ブランドの確立に向けて、市民・事業者・行政が一体となり山形市が持つ強みを活かした取り組みを進めていきます。
今号では、山形市が目指すまちの姿やその実現に向けた具体的な取り組みと併せて、本計画を推進するための組織改正と令和7年度当初予算の概要をご紹介します。

▽山形市の明るい未来を描きました
地域おこし協力隊 髙安恭介
このイラストは、山形市のほんの少し先の未来の様子を表しています。例えば、すごく天気のいい日にまちを散歩する人、体を動かしてリフレッシュしている人、野外の映画上映会を鑑賞する人、まちなかで音楽会を楽しむ人でまちがにぎわっている。健康医療先進都市と文化創造都市を確立した先には、そんな日常がいつもの風景になっているかもしれません。
そのほかにも、無人運転のバスなどがまちを走り、屋上庭園でのんびり過ごせる建物が増え、国籍・性別・年齢に関わらず、暮らす人と訪れる人の誰もがより快適に過ごせるまちをイメージして描きました。
また、イエローを基調とした配色は、山形市の、そして山形市民一人一人の明るい未来への希望を込めています。

「山形市発展計画2030」について詳しくは、市ホームページへ。

▼地域資源を活かした都市ブランドの確立
▽健康医療先進都市
〈山形市の強み:豊富な健康医療資源〉
・全国にわずか82しかない大学医学部・医科大学があります
・北海道・東北で唯一の重粒子線がん治療施設があります
・全国的に医療崩壊が心配されているなか、人口当たりの病院・診療所数が多い状況です  など
〈2040年のまちの姿〉
・「SUKSK(スクスク)生活※」が浸透したことで、市民の自発的な健康づくり活動が促進され、年齢を重ねても生き生きと生活する人が増加し、健康寿命がさらに延伸しています
・中心市街地の回遊性が向上するなど「歩くほど幸せになるまち」が確立しています
・医療機関や研究機関、企業などとの連携により、健康医療産業が活性化し、山形市に暮らす人、訪ねる人、関わる人が自然と健康になるまちづくりが進んでいます
※食事(S)運動(U)休養(K)社会参加(S)禁煙・受動喫煙防止(K)に留意すること。

▽文化創造都市
〈山形市の強み:全国でも類いまれな豊富な文化芸術資源〉
・山形国際ドキュメンタリー映画祭や山形交響楽団など、身近に世界・全国クラスの文化芸術を体験できる環境があります
・音楽、美術、文学、食、伝統工芸、茶道、華道、書道など、先人から受け継ぎ育まれてきた多彩で豊かな文化があります
・全国でも数少ない芸術系大学である東北芸術工科大学があります
・全国で11都市のみのユネスコ創造都市ネットワークへの加盟認定を受けています など
〈2040年のまちの姿〉
・先人から受け継ぎ育まれてきた多彩で豊かな文化を継承する担い手が育っています
・歴史や文化を活かしたまちになることで、市民が歴史や文化に誇りを持ち、文化活動や文化から新しい価値を生み出す活動が活性化しています
・山形市にクリエイティブな人材や企業を誘致することで、企業活動に創造性が活かされ、産業の振興が図られています