- 発行日 :
- 自治体名 : 山形県新庄市
- 広報紙名 : 広報しんじょう 令和7年6月号
■地域づくり
少子高齢化や暮らし方の多様化が進む中、地域のつながりの大切さが改めて見直されています。
行政だけでなく、住民の皆さん一人ひとりが主体となって関わる「住民自治」の力こそが、持続可能な地域を支える土台です。
今号では、地域の声を活かしたまちづくりや支え合いの仕組みづくりを進めている町内会について、活動を実践している皆さんを紹介するとともに、今年度の212地区の区長さんについてお知らせします。
■地域活動あれこれ
「地域づくり」とは、地域の人々が協力して、その地域の特性や資源を活かして住みやすく楽しい環境を作り上げることを言います。地域の住民が自らの手で地域の未来を描き、その実現に向けて、地域の伝統や文化を尊重しながらイベントを開催したり、地域のつながりを深めるための活動を行っています。
市内で地域活動を行っている皆さんに、活動内容についてお話を聞きました!
▽環境衛生に関する活動
日の出町町内会会長 庄司 篤(しょうじあつし)さん
皆さんが快適に過ごせるよう町内会でゴミステーションの維持管理を行っています。昨年秋に、町内会費から10万円を捻出してゴミステーションを新設しました。毎週掃除当番を決め、町内の皆さんで1週間に2回(月・木曜日)掃除をしています。掃除当番の人だけでなく、ゴミステーションを使うみんなできれいに使っていけるようにしたいと思います。
▽防災・防犯活動
駅前地域づくり会議代表 小川 明男(おがわあきお)さん
新庄駅前の4町内合同で防災訓練に取り組んでいます。訓練といっても固い内容にならないよう、「炊き出し」では芋煮をみんなで作るなど、交流の場としても有益なものになっていると感じます。4町内で行うことで、これまで顔や名前が分からなかった人とのつながりが広がるなど、防災に留まらない、うれしい効果も出ています。
▽子ども支援活動
川西町町内会会長 笹原 啓一(ささはらけいいち)さん
子どもたちが夏休みや冬休みの宿題をしたり、友達や大人と交流する機会をつくりたくて「寺子屋」という名称で公民館を開放しています。同じ町内の住民同士なのに、普段はなかなか交流できていなかった子どもたちとコミュニケーションが取れて、お互いに顔や名前を知り合えたので、やってよかったと感じています。
川西町町内会 栗田 夏枝(くりたなつえ)さん・梧生(ごう)くん
町内会が実施してくれている「寺子屋」に参加したところ、いろんな年代の人と関わり顔馴染みになれたため、ありがたいと感じています。また、近所の子どもたちの遊び場としても公民館を使わせてもらっていて、ハンカチ落としなどの昔の遊びをしながら交流を深める活動をみんなで楽しんでいます。
○万場町よろず市
今号の表紙でもご紹介しています。5・7・9・11月の第2土曜日に開催しています。5月10日(土)に開催された、万場町よろず市の様子です。主催団体の方は、「忙しくて大変な時もあるけれど、自分の仕事だけでなく、コミュニティとしてまとまってイベントをやれる充実感があって気持ちがいい。」と話してくれました。
■町内会について知ろう!
町内会(自治会)と聞くと「めんどうなもの」「忙しいもの」というイメージを持つ人が多いかもしれません。しかし、町内会が実際にどんな活動をしているのかよくわかっていないという人も多いのではないでしょうか?ここでは、市内の町内会の主な活動内容を紹介していきます。
(1)環境衛生・美化活動
ゴミステーションなどの維持管理や花植え、河川清掃活動など、皆さんが心地よく過ごせるように活動しています。
(2)防災・防犯活動
防犯灯の設置や防犯パトロール、大雨などの災害時の避難訓練など、災害や犯罪、交通事故から地域の皆さんを守る活動をしています。
(3)地域交流活動
町内会の夏まつりや冬のおさいど、子ども会の活動、高齢者の見守りサロンなど、地域に暮らす多様な皆さんが交流を深める活動をしています。
地域に根差した伝統行事などにおいても、地域住民とともに町内会組織が活躍しています。
▽教えて!
質問01 町内会に入るのは義務なの?
答え01 町内会の加入は強制ではありません。もちろん、町内会員ではない人でも災害時の支援や、地域のイベントへの参加も可能です。とはいえ、ご近所同士のつながりや地域の安全・安心を一緒に守るという意味でも、町内会に加入することでより良い地域づくりに貢献できます。
質問02 町内会費は何に使われているの?
答え02 地域の人たちが快適かつ安全に過ごせるように、主に、以下のことに使われています。
・ゴミステーションの維持管理や清掃作業などの環境美化活動費
・防犯灯の設置や電気代・維持管理などの防犯活動費
・地域の祭りなどのイベント開催費
・子どもや高齢者の見守り活動費
質問03 町内会に入るメリットは何ですか?
答え03 町内会での交流を通じて、顔の見える関係ができることです。被災した場合など、日頃から交流があると連携しやすく、子育て世代にとっても、学校や地域での見守り体制が整っているため安心です。
行政の手が届きにくい、けれども一人ひとりの暮らしに欠かせない活動をしているのが町内会です
詳しくは総合政策課広報・地域づくり係へ。
【電話】22-2117