くらし 地域とともに歩む西川町立病院 経営強化プランの改訂案を確認しました

2月25日、第2回病院改革評価委員会を開催しました。第1回委員会や事前の対話で委員の皆さんからいただいたご意見などを踏まえて修正した改訂案に対し、基本的な部分はそのままとし、今後も字句修正などの手直しを行いながら、3月末に改訂版として公表することが決まりました。

■なぜプラン改訂を?
令和6年度3月、これからの町立病院の取組の指針となる「西川町立病院経営強化プラン」を策定しました。
このプランについて、左記の3つの方針に基づき、職員はもとより町民の皆さんからも広く読んでいただけるように改訂することとしました。
(1)地域医療を取り巻く環境変化を踏まえた内容更新を行う。
(2)具体的な取組につながるよう、より分かりやすい表現、内容に改める。
(3)地域医療機関として、病院だけでなく町民・全庁をあげて経営強化に取り組める内容とする。

■主なご意見と回答
▽健診でも稼ぐ
Q:以前に健診を受けた時は待ち時間が非常に長かった。検査内容による所要時間が分かれば利用しやすくなる。それをアピールすれば受診者が増えると思う。
A:健診の対応を少しずつ改善し、例えば医師の診察を最初に行うなど待ち時間の削減につなげています。そういう状況をきちんと情報発信する必要があります。
Q:健診でアピールできることは何か。
A:長年にわたり胃がん検診として上部内視鏡検査を実施しているという実績があります。ただ、その強みをプランに記載していないので追記します。

▽マイナ保険証の利用推進
Q:電子カルテシステムの更新に合わせて医療DX推進加算を開始するという計画だが、算定するには3か月前のマイナ保険証の利用実績が求められ、今のうちから使ってもらう必要がある。しかし、先週通院したところカードリーダーが窓口に無かった。また、紙の保険証を推奨するような掲示をしているのはなぜか。
A:健診の受付でまだカードリーダーを使えないなどの現状を踏まえて、紙の保険証の使用期限が来るまでは使えるようにしています。受付窓口にカードリーダーはありますが、たまたまカウンターに出していなかったものです。

▽訪問診療の状況
Q:医療MaaS(※)の活用につながる、現在の訪問診療の状況は。
A:訪問人数としては、現在月20名程で推移し、今後は増加が予想されます。総合診療科の看護師だけで対応するのは難しいため、透析室や内視鏡の看護師と調整しながら対応する必要があります。

▽不採算地区・一般会計からの繰入
Q:病院が不採算地区に立地していることや、一般会計からの繰入にあたり国の交付税参入も考慮されていることを町民にわかってもらう必要がある。
A:不採算地区に関する説明は今回の改訂で追記しています。また、地方公営企業法に基づく一般会計からの繰入に関しては、用語解説の最後に掲載しています。

▽プランを「絵に描いた餅」にしない
Q:例えば、休日や夜間でも宿日直の看護師はいるが、患者の受入れに関する判断は医師の考え方にも左右される。病院としての取組方をしっかりと現場の職員に伝えて対応しないと、プランのとおりに取り組むのは難しいと思う。
A:今回の改訂では、読みやすく理解しやすいプランを目指しています。職員全員がしっかりとプランを読み込み、院内対話をして、認識を共有していきます。

※医療MaaS…通信機器など必要な機材を搭載した車両が地域を訪問し患者の自宅付近でオンライン診療などが受けられるサービス