- 発行日 :
- 自治体名 : 山形県金山町
- 広報紙名 : 広報かねやま No.753 2025年9月号
金山町町制施行100周年を迎え新たな一歩を踏み出した金山町。「金山の未来」をテーマに各地区からご寄稿いただきました。この節目の年に金山町の未来の姿を想像し、共に希望に満ちた地域社会を築いていきましょう。
■公民館活動を次代につなげる 三枝地区 区長 柴田 昭英(しばた あきえい)さん
「金山町公民館大会」はわが町特有の行事の一つで、昨年で67回を数えました。昭和33年の第1回大会のテーマは「高らかに奏でる町づくりの輪」。この時代から、町づくりを、町民と行政の両輪で進めることを重視してきた先人たちの先見性に頭が下がります。この公民館大会を軸に、31の地区が様々な課題や困難を乗り越えながら、地区民総参加による自治を基盤とした公民館活動を継続してきたことが、「かねやま100年」につながってきていると言っても過言ではありません。人口減少が進み、公民館活動の在り様が心配されます。だからこそ、住民自治による公民館活動や地域コミュニティーのことを改めて見つめ直し、次代にどうつなげていけるのか、「色々な才や工夫を集める時」(第1回大会町長の弁)は、今ではありませんか。
地区:69世帯 224名 ※令和7年7月末時点
■上台の歴史に感謝 上台地区 区長 正野 敬一(まさの けいいち)さん
明治時代、英国の旅行家イザベラバードが上台峠から金山の街を見下ろして絶賛したという風景を今も見る事が出来ます。当地区には、環境保全の活動を年に数回全戸総出の共同作業があります。春には農地を潤すためや池などに水を張るための堰掃除、夏は旧羽州街道の草刈りや稲の収穫前の作場道作りが今なお文化として受け継がれています。先人の方々が築きあげた歴史に感謝しながら共助の精神が根付いており、昨年7月の豪雨災害の復旧では協力し合う事の大切さをまざまざと実感できたように思います。また、地区には幼児、児童が20人余りいます。登校時、子供達がバス停まで一列に並んで歩く姿や運転手さんに挨拶する様子、下校後は集落で遊んでいる楽しそうな声が聞こえてくると微笑ましく癒されます。未来ある子供たちがこの地区、この町に躍動出来るように私たちも考え、努力して行かねばと思います。なお、8月の末に上台の第二回「歴史の集い」を開催いたしました。
地区:55世帯 201名 ※令和7年7月末時点