- 発行日 :
- 自治体名 : 山形県庄内町
- 広報紙名 : 広報しょうない 2025年7月号
■まぼろしの天の川町
20年前に町名を決める際に僅差ではありましたが、実は一番多かったのが「天の川町」という名前でした。
命名理由としては、(1)余目の余を天に置き換え、立川の川を両町から一字ずつとり、庄内平野の「野」を「の」として繋いだ名前。(2)天の川は全国的によく知られていて、響きがよくアピールできる。地上で光り輝くようなまちづくりへの期待を込めた名前。(3)余目と立川を彦星と織姫に置き換え、天の川を渡って出会うように両町の信頼の架け橋となるように願いを込めた名前。(4)新町は南北に長い川のような形状をしていることから、天の川伝説の彦星と織姫を庄内北部と南部にたとえ庄内ひとつの架け橋になるように期待をこめた名前。などが挙げられていました。
次に続いたのが、庄内町、庄内中央町、出羽庄内町、庄内響町、あまるめ町、穂野川町などでした。結果的に庄内の地名がついた地域は全国にもありますが、庄内米、庄内柿、庄内平野など山形県庄内のブランド力はずば抜けて高く、全国的にもアピールできる名前として「庄内町」が選ばれました。
20年経った今、かめこめプロジェクトをはじめブランド化戦略においても、やはり、庄内のブランド力は大きく、庄内地方全体でもおいしい庄内空港や食の都庄内などに広がってきています。四季を通じて美味しい食材が揃う食の発信はインバウンドにも効果的です。
加えて、昨年から続くコメ不足や価格高騰に対する関心は高くふるさと納税の増加にも繋がっています。
改めて、町名の由来に思いを馳せながらも、名前のブランド力、豊かさを実感できるまちづくりをみんなで進めていきましょう。
庄内町長 富樫透