文化 [特集1]文化芸術のハコ(2)

◇〔POINT 02〕おでかけアリオス
ーハコを飛び出して皆さんの所へー
アリオスでは、子どもたちや地理的な事情などの理由で足を運ぶことが難しい方々を対象に、市内の小・中学校をはじめ、公民館や地域のコミュニティ施設において、コンサートやワークショップを「おでかけアリオス」として開催しています。最大の魅力は、その距離感です。通常ではお客さんとの距離があり、作者や演者の表情や呼吸まで感じることは難しいですが、おでかけアリオスでは間近で感じることができ、伝わってくる魅力やその価値は一層高まります。

◎本物の音を楽しんで♪
黒金 寛行さん(いわき市出身)
現在、NHK交響楽団に在籍し、バス・トロンボーン奏者として活動しています。本年度は同楽団いわきアンバサダーを務め、音楽の魅力を伝えるお手伝いをさせてもらっています。今は、インターネットなどで簡単に音楽を聴ける環境にありますが、できれば同じ空間で臨場感のある本物の「音」を楽しんでもらえたらうれしいです。

◇〔POINT 03〕遊びから学ぶ
ー大人も子どもも、ごちゃまぜー
月に1回程度、子どもからお年寄りまで世代に関係なく集まって、子どもの遊び場をつくる「あそび工房」を実施しています。
工作をしたり、運動をしたり、レクリエーションなど、内容もさまざまです。市民の方々のアイデアから、アリオスの顔に育ちました。あらゆる世代にわたる市民の交流空間としての役割を担っています。

◇〔POINT 04〕文化芸術のチカラ
ー魅力と活力あるまちへー
魅力と活力あるまちの形成と維持に向けては、文化芸術のチカラが必要不可欠です。
文化芸術は、エンターテインメントの枠を超えて、心を動かし、社会に働きかけ、未来を形作るチカラを持っています。

◇Interview
ー直接触れ合ってほしいー
市文化協会 会長
會川 和美さん

文化協会は、市内唯一の文化団体で、音楽・演劇・舞踊・美術他315団体が加盟しており、いわき文化春祭り、市民文化祭等各種イベントの開催やその広報活動など、市と連携を図りながら文化芸術のレベル向上に努めているところです。
また、私自身は地元を中心とした民謡の普及・発展を目指していわき市民謡(うた)の会、平民謡会のそれぞれの会長として活動しています。民謡は、地域の風土、歴史、生活習慣、人々の感情などが反映された歌詞やメロディを持ち、その他地域特有の旋律、リズムがとても特徴的です。
民謡に限らず、文化芸術は、心や人生を豊かにする力があります。一人でも多くの方に直接文化芸術と触れ合う機会を作ってもらいたいです。