子育て [特集2]土曜日が待ち遠しくなる!土曜学習のススメ

土曜学習では、公民館が中心となり、さまざまな体験学習プログラムを通して、子どもたちの興味関心を高めながら楽しく学べる場を提供しています。
本特集では、子どもたちの笑顔とともに土曜学習を支える方々の思いやその魅力について紹介します。

■学年や学校を超えたつながりを
藤原公民館
古谷 有輔 館長

土曜学習は、公民館が主となり、学校や地域と連携して実施しています。藤原公民館では、今年度のテーマを「SDGs」としました。地域のデザイナーや気象予報士の方を招き、さまざまな授業をしていただきました。ボランティアの方など地域の皆さんからの支援にも助けられています。最初は遠慮し合っていた子どもたちが、いつしか学年や学校の垣根を超えて友達になっていく様子は非常にうれしいものです。今後も地域の子どもたちの学びを支えていきたいです。

■環境について考えるはじめの一歩に
古河電池(株)
箱﨑 美堂さん

平成27年から土曜学習を実施しており、今年度は「これからのエネルギー利用と蓄電池」をテーマに講義と実験を行いました。“体験”を重視し、手回しで発電するエコカーを組み立て、発電させた電気を蓄電装置に貯めてエコカーを走らせるという実験などを行いました。楽しみながら発電や蓄電池の仕組みを学んでほしいです。この取り組みを通して、環境問題にも目を向け、今後の環境にやさしい電気の使い方を考えるきっかけになればうれしいです。

■土曜学習の魅力(1) 保護者満足度

・天体観測や多肉植物の観察などは親でも教えることが難しいので、土曜学習を通して子どもの興味・関心が広がったと感じています。
・他の学年や学校の児童とたくさん交流ができて良かったです。親子で話す話題も増え、実際に家でやってみることもありました。

■土曜学習の魅力(2) 公民館がつなぐ地域の絆
子どもたちの学びの場は、学校だけにとどまりません。学校での学びに加え、地域全体での学びも「生きる力」を育むための重要な取り組みです。
少子高齢化等の影響で地域の活動が縮小や中止が増えるなど、地域コミュニティの希薄化が大きな課題となっています。こうした状況だからこそ、公民館が果たす大きな役割、そのひとつが「土曜学習」です。各公民館が、学校や地域企業、団体などと協働し、学びや体験・交流を通じて子どもたちと地域をつなぐ機会を創出しています。
公民館全体では、年間166のプログラムを企画し、地域ごとに趣向を凝らしたさまざまな「土曜学習」が行われています。公民館が地域の子どもたちの健やかな成長を願い、土曜日を豊かな学びと交流の場となるよう、アイデアを振り絞っています。
土曜学習が紡ぐ、地域の絆をぜひ、体験してみてはいかがでしょうか。