- 発行日 :
- 自治体名 : 福島県相馬市
- 広報紙名 : 広報そうま (令和7年7月1日号)
■一千有余年の歴史ある祭 相馬野馬追
5月下旬、3日間にわたって行われた「相馬野馬追」。国の重要無形民俗文化財に指定され、甲冑を身にまとった騎馬武者たちが威風堂々市内を進軍しました。
この特集では、当日の様子を写真で紹介します。
※詳しくは本紙をご覧ください。
○5月23日(金)出陣安全祈願祭、総大将出陣祝いの宴
一千有余年の歴史を誇る相馬野馬追の開幕を翌日に控えた5月23日、中村城跡内の相馬中村神社で「出陣安全祈願祭」と「総大将出陣祝いの宴」が行われました。
出陣安全祈願祭には、総大将と宇多郷勢の武者らが陣羽織姿で集合。神事を執り行い、祭りの安全と武運を祈願しました。
続いて、総大将出陣祝いの宴が、同神社境内で開催。今年は、相馬家33代当主・相馬和胤氏の孫の言胤(としたね)氏が総大将を務めました。
総大将は「今年も新緑の薫るこの季節に、相馬野馬追祭が執り行われることとなる。各騎馬においては、一千有余年培ってきた団結の精神を皆に示してほしい。宇多郷勢は妙見尊のご加護のもと、全員が威風堂々出陣するよう希望する」と訓示しました。
続いて、相馬外天会の「相馬中村藩古式炮術演武」、相馬高校相馬太鼓部の「奉納太鼓」が披露され、宴に華を添えました。
○5月24日(土)総大将出陣式、宇多郷行列
5月25日(日)お上がり行列
5月24日、相馬野馬追が開幕し「総大将出陣式」と「宇多郷行列」が行われました。総大将の訓示を受け、陣螺(じんがい)の音を合図に中村城跡の大手門から行列が出発しました。
5月25日、雲雀ケ原祭場地へ出陣していた宇多郷勢の騎馬武者らが、相馬中村神社への帰路につき、市内を凱旋する「お上がり行列」が行われました。
甲冑に身を包んで出陣した騎馬武者は、お上がり行列では陣笠・陣羽織に装いを替えて進軍。沿道に詰めかけた観客から拍手やねぎらいの言葉で温かく出迎えられました。
※5月26日には、南相馬市の小高神社において、神前に馬を奉納する「野馬懸」が行われ、相馬野馬追は3日間の幕を閉じました。