くらし 令和7年3月議会 施政方針(1)

3月議会に、村長が新年度の施政方針演説を行っております。今回は、そのあらましをお知らせします。

■「持続可能な協創の村」
人口減少が進む中で、地域の課題を解決していくためには、村民と行政、さらには多様な主体が連携し、互いに役割を果たす村づくりの確立が必要であるため、新年度も集落戦略策定の支援とともに、戦略を策定した集落に対しての支援を継続していきます。
また、地域や集落の実情に沿った活性化策等を推進することにより、地域の活性化を図るとともに、集落戦略の策定に至っていない集落や地域住民の機運を高めるため、昭和村集落支援員制度の充実を図り継続していきます。
このほか、「アクティブシニア事業」や地域サロン「村のカフェ メケメケ」などの活動を通して、地域福祉活動 への住民参加の促進を進めるとともに、「誰もが安心して暮らせる」地域社会の実現に向け、新次年度は、『昭和村・地域福祉計画・活動計画』の改定を行います。

■「心地よく暮らせるむら」
保健・福祉については、各種健診事業や保健事業を引き続き実施するほか、新たに生活の質を高め、生きがいのある充実した生活を送ることができるよう民間企業と連携したフィットネス事業や特定健診未受診者を対象に健康診断と同等の検査が自宅で受けられるスマホ健診事業を実施し、健康に対する意識向上と生活習慣の改善に努めていきます。
生活環境・衛生については、ごみの減量化を推進していくため、新たに、生ゴミ処理機購入に要する費用の一部を助成することで、家庭から発生する生ゴミの減量化に取り組んでいきます。
昭和村南会津町生活バスについては、村民にとって重要で欠かすことができない路線ですので、通年運行を継続するとともに、運行本数等の見直しについて検討を行っていきます。
また、「からむんバス」については、利用される方々の需要に寄り添った運行と内容の充実に向けた検討を行いながら、村民の生活に対する不安の解消に努めていきます。
国道401号博士峠バイパスを利用した会津若松方面への交通手段については、新年度においても路線調査事業を実施し、引き続き課題の解決に向けた検討を行っていきます。
昨年は、山岳遭難の救助事案が立て続けに発生したことから、先進的な技術を有する企業の協力を得て、高性能ドローンによる大地震や土砂災害、山岳遭難発生時における行方不明者の捜索及び人命救助を想定した実証事業を実施しました。災害発生時や救助事案の対応については、新年度において、先進的な資機材を導入するとともに、消防団員等に対する効果的な訓練を計画しながら、村民の生命や財産を守り、安全安心な生活がより一層確保されるよう努めます。
空き家・移住対策については、移住や新規就農を希望している方への空き家の情報提供や空き家バンク未登録物件の調査など、総合的な支援を行いながら、円滑な空き家の利活用に努めていきます。
また、村が所有者から空き家を借り上げて修繕等を行い、住居として貸し出す移住定住促進空き家利活用事業を、新年度も引き続き実施していきます。

■「生きる力を育む教育のむら」
幼児期から中学校卒業までの15年間を一貫した、系統的、継続的、連続的な本村独自の特色ある教育を、これまで以上に進めるための新たな施設が必要であるため、保育所、小学校、中学校、学校給食センターを一体とした複合教育施設について、令和13年度の工事着工を目指し、新年度はその基本的な構想の策定に向けた体制づくりに着手します。
子育て支援については、保育所や放課後児童クラブ運営の充実に努め、保護者が安心して働きながら子育てができる環境を維持していくほか、国の出産・子育て応援交付金の支給を始め、子育て期間における医療費の助成や乳幼児衛生用品の支給を継続することで、子育て世代の負担軽減を図っていきます。
また、少子化対策として、分娩取扱施設までの移動にかかる交通費及び分娩取扱施設周辺の宿泊施設への宿泊費の一部を助成し、妊娠を望む夫婦の経済的な負担の軽減につなげていきます。