- 発行日 :
- 自治体名 : 福島県西郷村
- 広報紙名 : 広報にしごう 令和7年3月号
■西郷村国民健康保険の現状と、県内国保税率統一に向けてのお願い
◆国民健康保険のしくみ
国民健康保険(以下、「国保」)は、医療機関等を受診した時に経済的負担が軽くなるよう、加入者がお金(国保税)を出し合い、それらを医療費等に充て、みんなで助け合う相互扶助の社会保障制度です。
マイナ保険証等を用いて医療機関等を受診した時は、受診した方が医療費のうち2割または3割を一部負担金として支払い、残りの7割または8割を国保が医療機関等に支払っています。
国保の財政運営は、平成29年度までは各市町村がそれぞれ行っていましたが、平成30年度からは福島県が市町村と共に財政運営を行うことになり、下記のような流れになりました。しかし、相互扶助の仕組みは変わっていません。
◆村の国民健康保険の現状
令和2年度以降の村の保険給付費(村が医療機関等に支払っている医療費等)の推移は、下記のとおりです。
保険給付費は、全体額も1人あたりの額も伸びていることが分かります。
保険給付費が伸び続けるということは、その伸びた分を支払うためにより多くの財源(国保税)が必要になるということを意味します。
◆国保税率が県内の全市町村で統一されます
県が定めた「福島県国民健康保険運営方針」において、令和11年度までに県内の全市町村で国保税率を統一する方針が示されています。村も令和11年度の統一に向けて、令和8年度から段階的に県が示す国保税率に近づけていく予定です。
国保税率を県内で統一するということは、県内全市町村の医療費を県内全市町村で支えるという仕組みになります。そのため、このまま保険給付費が伸び続けてしまうと、必然的に県が定める国保税率が上がっていくことになり、皆さんの負担が増えることに繋がってしまいます。
保険給付費の伸びを抑えて医療費を適正化するためには、一人ひとりが日頃から健康に気をつけ、健康の保持・増進に取り組んでいくことが重要です。一つ一つは小さな効果ではありますが、積み重なれば大きな効果になり、結果として国保税率を抑えることに繋がります。
◆医療費の適正化にご協力ください
国保税率の上昇を抑えるため、医療費の適正化にご協力ください。
比較的取り組みやすいものを下記に挙げました。少しずつで構いませんので、始めてみませんか。
(1)かかりつけ医、かかりつけ薬局をもちましょう。
(2)同じ病気や怪我で、複数の病院や薬局へかかることはやめましょう。
(3)時間外や休日の受診は、必要時以外は控えましょう。
(4)「お薬手帳」を活用し、薬を正しく管理、服用しましょう。
(5)ジェネリック医薬品(後発医薬品)を利用しましょう。
(6)年に一度は定期的に健診を受け、病気の早期発見、早期治療に繋げましょう。
(7)日頃から健康に気をつけましょう。
◆村の健康関連事業を活用しましょう
村では、下記をはじめとした健康関連事業を行っています。積極的に活用していただき、皆さんの健康づくりに役立ててください。
○特定健康診査・特定保健指導
生活習慣病の予防のために、メタボリックシンドロームに着目した健康診査を、集団健診と個別健診で行っています。また、特定保健指導対象者へ、保健師、管理栄養士が保健指導を行い、生活習慣の改善や、適正な医療へ繋げ、疾病の重症化予防を図っています。
○各種がん検診
胃がん、大腸がん、肺がん、乳がん、子宮頸がん等の集団検診・個別検診を行っています。(対象者・期間等はそれぞれ異なります。)
○にしGOココカラ元気プロジェクト
健康づくりと生活習慣病予防、健康の保持・増進等を目的に、自分に合ったコースを選んで取り組み、集めたスタンプ数に応じて商品券等と交換ができる事業です。
○各種健康運動教室
自主的な健康づくりのきっかけとして、様々な運動教室を行っています。
○各種介護予防教室
要介護等にならずに健康を保持できるよう、運動教室や講演会を行っています。
※各事業については、現在令和7年度の実施に向けて準備中です。
詳細は、今後の広報にしごうや、村ホームページ等をご確認ください。
問合せ:住民生活課(国保年金係)
【電話】25-1449