- 発行日 :
- 自治体名 : 福島県双葉町
- 広報紙名 : 広報ふたば 2025年7月 災害版 No.170
7月に入り、草花の緑も一段と色濃くなってまいりました。
5月19日、大阪・関西万博の復興庁イベントに出席し、東日本大震災におけるご支援への感謝を申し上げるとともに、町の復興状況について説明してまいりました。
5月23日、原発事故による帰還困難区域を抱える町村の協議会の会長として、国、関係機関に対して要望活動を行い、帰還困難区域全域の避難指示解除と町村の実情に寄り添った復興施策の推進を強く求めてまいりました。
6月4日、首相官邸において「双葉地方町村会」から東日本大震災と原発事故からの復興・再生に向けて石破総理大臣に要望書を提出しました。私からは、「総理は昨年、双葉町の帰還困難区域をご視察いただき、復興の実情を十分認識いただいたと感じております。双葉町が復興を果たすまで国の中長期的な支援をお願いしたい。」と要望しました。
6月10日、令和7年第2回双葉町議会定例会を招集しました。本議会では、特定帰還居住区域の避難指示解除の質問に、下長塚、三字、羽鳥行政区の特定帰還居住区域においては、令和7年中の立入規制緩和区域の設定に向け、国との協議や町民の皆さまへの説明を進めるとともに、令和8年度内の避難指示解除を目指すと答弁いたしました。
また、町内における民間賃貸住宅が不足していることから、事業者の初期費用負担を軽減し、住宅建設が進む環境を整えることを目的とした新たな補助制度に関する予算を計上し議決いただきました。町へ帰還する機運の醸成を図るとともに、居住人口の増加につなげてまいりたいと考えております。
5月26日、町内で田植えが行われ、米の出荷制限解除に向けた実証栽培がスタートしました。試験栽培を経て今年から実証栽培に移行し、営農再開へ前進していくものと期待しております。
湿度も高く、気温が高温になる日もございます。町民の皆さまには熱中症に十分気を付けてお過ごしくださいますようお願いいたします。
双葉町長 伊澤 史朗