くらし 令和6年度市原子力災害広域避難訓練の結果(概要)

2月3日・8日に実施した原子力災害広域避難訓練の結果についてお知らせします。
市では、訓練を通して得られた課題の解消に努め、さらなる原子力防災の取り組みを進めていきます。訓練結果の詳細は市ホームページをご確認ください。

■訓練概要
東海第二発電所での事故を想定し、災害対策本部の運営、屋内退避、一時避難といった一連の流れを訓練するとともに、市民の皆さんの原子力に対する基礎知識などの向上を図りました。

■訓練参加機関等
本部運営訓練および広域避難訓練(216人)
常陸太田市、常陸太田市議会(災害対策委員会)、大子町、内閣府、茨城県、茨城県オフサイトセンター、太田警察署・大子警察署、陸上自衛隊施設学校、東海第二発電所、社会福祉法人朋友会ひまわり、メンタルサポートきらり(大子町)

■訓練参加住民等
・屋内退避、広域避難訓練(161人)…山田・染和田・天下野地区
・屋内退避訓練(171世帯)…太田・誉田地区

■課題と今後の取り組み
(1)市災害対策本部の運営
▽課題
災害対策本部の本部員等は、住民避難の実動状況を視察・評価した結果から、各部における原子力災害時の対応を整理する必要があります。

▽今後の取り組み
実災害時の時間経過に伴い、対策本部が行うべき業務や収集すべき情報などを整理していきます。

(2)一時集合所での活動手順
▽課題
避難者の誘導や安定ヨウ素剤の配付などに多くの時間を要して混乱が生じました。

▽今後の取り組み
受付手順や人員配置を見直すなど、一時集合所の運営マニュアルを改訂します。

(3)避難経路の決定・変更
▽課題
降雪等により避難経路を変更する場合の手順を明確にしておく必要があります。

▽今後の取り組み
国や県などと協力し、避難経路を変更する場合の手順について協議を進めます。

(4)屋内退避時の対応
▽課題
屋内退避時の物資供給手順などについて県と連携して訓練を実施できなかったため、県と連携した対応体制を検討・構築する必要があります。

▽今後の取り組み
県や災害協定事業者等と連携し、物資供給体制の構築に向けて検討を進めます。

(5)福祉車両の確保
▽課題
避難行動要支援者等の避難に必要な福祉車両を確保する必要があります。

▽今後の取り組み
県による広域的な福祉車両の運用・配車体制について協議を進めます。

(6)原子力災害に関する市民の知識
▽課題
原子力災害の基礎知識について市民の皆さんへの啓発が必要です。

▽今後の取り組み
今後も訓練などを通じて啓発に努めます。

■令和7年度市原子力災害広域避難訓練を実施します
東海第二発電所での原子力災害を想定し、自宅から一時移転するまでの訓練を行います。
とき:10月25日(土)午前8時~午後0時30分
訓練対象地区:機初地区、佐都地区、河内地区
*参加者などについては町会を通じて事前にお声がけしています。
訓練内容:
・屋内退避訓練
・一時移転および避難所運営訓練(広域避難)
・避難退域時検査(スクリーニング)

▽市内全域の皆さんへのお知らせ
当日は、対象地区に対して、防災行政無線やじょうづるさんナビ等により、災害発生の情報や避難開始等の訓練放送が流れます。訓練ですので実際の災害とお間違えのないようご理解ご協力をお願いします。

■原子力の基礎知識を身につけましょう
原子力災害から身を守るためには、「原子力の基礎知識を身につけること」や「適切な屋内退避」が必要です。市民の皆さんがいつでも確認できるように、市ホームページで動画を配信しています。お手持ちのスマートフォンやタブレット、パソコンで視聴することができます。
*視聴の際は、YouTubeの視聴環境が必要です。

▽配信内容
(1)原子力防災の基礎講座(7分40秒)
(2)屋内退避が指示されたら(4分15秒)

問合せ:防災対策課
【電話】内線351