- 発行日 :
- 自治体名 : 茨城県笠間市
- 広報紙名 : 広報かさま 令和7年4月号
■令和7年度施政方針
笠間市長 山口伸樹
▽将来像を“文化交流都市笠間~未来への挑戦~”と位置づけ、まちづくりへの「挑戦」を続けています。
笠間市は令和7年度に合併20周年という節目を迎えます。
これまで先人が築き上げてきた文化や歴史、そして志を、しっかりと未来へつないでいく責任が、私たちにはあります。これからの10年、20年先を見据え、人口減少を前提とした次のステージを目指して、笠間市の力を結集し、限りない可能性を大きく育てながら、躍進する自治体として築き上げてまいります。
さて、市政を取り巻く状況については、不安定な国際情勢、気候変動問題など世界規模の課題に加え、国内での人口減少、大都市への人口集中などが地方都市に深刻な影響を及ぼしており、国の動向も注視しながら、柔軟に対応してまいります。また、人材確保の課題は企業だけでなく、行政においても安定したサービスを提供するために、これまでの業務手法や事業の変革が必要です。デジタル技術の活用をはじめ、外国人材を含むまち全体でのダイバーシティ経営など、新たな可能性を検討、推進してまいります。
このような状況を踏まえ、令和7年度は3つの重点プロジェクトを設定しました。
1つ目は「笠間まるごと「子育て都市」宣言プロジェクトステージ3」として、第2子以降の保育料の無償化などを新たに実施し、子育て負担の軽減策の強化を図ります。まち全体で子育てを支え合い、子ども・子育て都市の実現を目指します。
2つ目は、「共生社会を支える地域担い手育成プロジェクト」として、人材確保策の強化と、農業や観光といった地域産業の維持、成長策を展開します。新たに商工課内に相談窓口となる「外国人材支援センター」を設置し、ワンストップによる外国人対応の体制強化と充実を図ります。
3つ目は、「中心地区まちづくりプロジェクト」として、友部駅を中心に市役所周辺までのエリアに都市機能を集約し、活力あるコンパクトなまちづくりを進めます。無電柱化などのハード整備や空地、空店舗などの利活用、事業所等の誘致活動を展開するほか、若者を誘導するランドマーク(拠点)づくりを公民連携により検討を進め、未来への都市機能の向上を図ります。
行政を取り巻く環境は、この20年で大きく様変わりしています。従来の知識や経験だけでは直面する課題を解決することはできません。新たな発想のもと、スピード感をもって取り組み、未来にわたって持続可能な笠間市を築くために、皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。
■笠間市の財政状況をもっと知ろう!
市ホームページで、より詳しい財政状況を確認できます。
詳しくは本紙右の二次元コードから!
一般会計・特別会計・企業会計を合わせた令和7年度の予算総額は、602億5,776万7千円となっています。