- 発行日 :
- 自治体名 : 茨城県笠間市
- 広報紙名 : 広報かさま 令和7年4月号
■共生社会を支える地域担い手育成プロジェクト
全員参加型社会の形成に向けて、さまざまな人材が活躍する環境を整えていく必要があり、同時に地域の経済と生活を支える人材の育成と確保は喫緊の課題となっています。市では、ものづくり、芸術、スポーツ、医療・福祉などにおいて女性、若者や外国人の方など、多様な方たちが活躍し、これまでも女性・若者活躍促進プロジェクトなどを展開してきていますが、この流れの強化が求められています。
そのため、令和7年度は「共生社会を支える地域担い手育成プロジェクト」として、市役所改革も含めたまち全体でのダイバーシティ経営を推進します。
▼活躍を後押しする支援の充実
・外国人材支援センターの設置(新規/市単独)
小規模事業者などにおける人材確保の支援、地域生活での不安解消に向けて、雇用・生活の双方を支援する「外国人材支援センター」を商工課に設置します。
同時に女性総合活躍支援センター(総務課)を強化します。
・創業支援事業(拡充/市単独)
女性枠を含めた支援内容の充実を図ります。
・分野横断型人材確保事業(拡充/市単独)
介護、保育、農業、建設など各分野における人材確保・育成支援策を展開
・公民連携型人材育成・確保の推進(拡充/市単独)
茨城大学、淑徳大学、常磐高校、ウェルネス高校など教育機関と連携した地域で活躍する人材の育成、企業との連携による副業人材の確保や市役所への派遣など、幅広い人材育成・確保策を推進
▽地域で活躍する場の強化
市の魅力でもある栗などの農業、笠間焼や稲田みかげ石、それらによる観光、同時に地域経済をけん引する工業の支援や成長策を強力に展開し、多様な人材が活躍する場となる産業振興策を展開
・栗ブランド推進事業や地場産業支援事業など(各種)
▼企業誘致・活動支援の強化(新規)
地域活性化と雇用機会創出のため、企業誘致の取り組みを強化し、課題である「立地候補地の情報収集」「人材確保」「販路の多様化」などに対応する仕組みを構築し、支援策を展開します。また、以前からの課題である宿泊施設の立地や活動支援に向けた取り組みの強化、地域への波及効果を含めた市内経済の活性化を目指します。
あわせて、岩間インターチェンジに隣接する「安居工業地域」に企業立地を促進する基盤となる道水路整備について、令和7年度完成を目途に進めてまいります。
・企業支援事業(新規/市単独)
市内民間事業者の人材不足や販路の多様化に対応するため、人材確保や販路拡大支援を行います。
・企業誘致推進事業(継続/市単独)
・企業立地促進事業(継続/市単独)
・安居工業地域整備推進事業(継続/国補助)
▼地域内産業の持続性強化(新規)
人口減少・高齢化に伴い、地域の労働力不足と経済停滞が深刻化するなか、地元産業の活性化と人材確保・育成が急務となっています。
それらの課題へ対応するため、創業志望者への支援や女性の社会進出の促進、介護や他産業における外国人材受入れの支援により、新たなビジネス創出と労働力確保を図ります。またリフォーム工事費等への助成により、建設業の需要喚起を図るなど、地域産業の活性化と持続可能な成長を目指します。
・外国人材支援事業(新規/市単独)
市内企業の人材不足に対応するため、外国人材の雇用に取り組む市内事業者に対する窓口を設置し、課題解決に向けて関係機関と連携しながら支援を行います。
・創業支援事業(継続/市単独)
・頑張る女性応援事業(継続/市単独)
就職や仕事のスキルアップを目的に資格を取得した方に対し、費用を補助します。また、創業を目指す方に対し相談窓口を開設します。
・建設業振興事業(継続/国補助)
住宅や店舗のリフォーム関連工事費の一部を補助することで、市内建設事業者の受注機会促進を図ります。
・介護人材確保事業(継続/市単独)
新たな担い手として期待される外国人材を安定的に受け入れるため、介護サービス事業所が外国人材を雇用する際の費用を助成します。