- 発行日 :
- 自治体名 : 茨城県八千代町
- 広報紙名 : 広報やちよ 10月号(令和7年度)
■考察「地域活性化対策としての道の駅、そして八千代町」について
「道の駅」は、地方自治体と道路管理者が連携して設置し国土交通省により登録された休憩施設で、平成5年に登録が開始され、令和7年6月現在全国で1,230か所あります。道路利用者のための休憩機能、道路利用者や地域の人々のための情報発信機能、道の駅を核としてその地域の町同士が連携する地域の連携機能という3つの機能を持ち合わせています。
魅力としては「その地域でしか手に入らないような名物を楽しめること」があります。ご当地グルメ、お土産、旅の記念、農産物の直売、ご当地グッズなどが手に入ることで道の駅ファンが多いのも頷けます。
また、施設イメージとして訪れるドライバーや旅行者にも、地域の方々にとっても親しみやすい潤いのある交流の場として簡単に訪れることができるという独自の存在感があります。
私もファンの一人で、各地に出かけた折には看板を見るたび立ち寄り、どんなものが並べられているか、どんな特色があるかなどわくわくしながら買い物や施設利用を楽しんでいます。
そこから思うことは、仕事柄「もしも八千代町にこの施設があったなら」です。どこがいいかな?何を提供できるかな?どんな機能を加えるかな?お客様は来てくれるかな?経営として成り立つかな?等々です。
「道の駅」は地域振興や情報発信・防災拠点などあらゆる角度からみても大変魅力のある施設ですが、一方で、現実的には厳しい面もあり、約3割の施設は赤字経営であるというデータも示されています。
私のまちづくりの方向は「農業の力で経済をまわす」です。そのためにふるさと納税に積極的に取り組んでいます。実際に、寄付額は一昨年茨城県第3位、昨年は第8位という多くのご寄付を全国の皆様からいただき、まちの課題解決に使わせていただいております。感謝!感謝!です。
しかし、まだまだ線が細いという感じが否めません。欲張りでなければならないと思いますし、さらに高みを目指したい、さらなる挑戦へと気持ちは動きます。
八千代町の農業。潜在能力は無茶苦茶高い。その力をもっともっとまちづくりに活かす必要があります。「道の駅」がその力を引き出してくれるのではないか。
ということで、考えてアイデアを出すのが私の仕事です。