- 発行日 :
- 自治体名 : 栃木県下野市
- 広報紙名 : 広報しもつけ 令和7年10月号
Jichi Medical University Hospital
■自治医科大学「世界糖尿病デー健康フェスタ2025」を開催します!
11月14日は、「世界糖尿病デー」です。糖尿病の疾患啓発の日としてWHOが制定し、カナダの科学者フレデリック・バンティング博士(1921年にインスリンを発見し、1923年にノーベル医学賞を受賞)の誕生日にちなみ、定められています。また、11月は「糖尿病予防・重症化予防強化月間」とされています。
糖尿病は戦後一貫して増え続け、現在は全国約1,000万人にも及んでいます。また、この傾向は日本だけでなく全世界で見られるものであり、現在約5億3,000万人が糖尿病に罹患しており、さらに2050年には13億人にまで増加すると予測されています(下図参照)。
※図は本紙をご覧ください。
糖尿病の発症予防や重症化抑止には食事と運動が重要ですが、たとえば糖尿病食は、実は糖尿病をお持ちの方々だけのものではなく、すべての人にとってヘルシー・フードであるとも言えます。運動についても同様で、すなわち、糖尿病について知ることはすべての人の健康維持に有益です。
そこで、自治医科大学では、糖尿病や生活習慣病全般について「食」と「運動」の観点から最新の情報を発信するとともに、さまざまな検査や測定を実際に体験していただける体験型イベントとして、「世界糖尿病デー健康フェスタ2025」を開催します。
◆世界糖尿病デー健康フェスタ2025
今年の健康フェスタ2025は、2024年に開催された内容に加え、以下の体験などが新たに追加される予定です。
◇測定・計測体験
・慢性腎臓病(CKD)の早期発見に役立つ血中クレアチニン値の測定(ノバ・バイオメディカル社提供)
・唾液から口腔内の健康度を測定する装置(SillHa…アークレイ社提供)
・バランス能力測定(Statera社提供)
◇製品紹介
健康に良い食品関連(高タンパク質食品、低糖質食品、ω3多価不飽和脂肪酸(EPA/DHA)、ビタミンサプリメントなど)のコーナーを、今回から大幅に拡充してご用意する予定です。
各コーナーを回っていただき、ぜひヘルスケアの最前線を楽しみながらご体験いただけると幸いです。申し込みは不要です。当院スタッフ一同、皆さまのご来場をお待ちしております。
日時:11月12日(水) 午前10時~午後3時
場所:自治医科大学 地域医療情報研修センター
参加費:無料
問い合わせ先:自治医科大学 世界糖尿病デー健康フェスタ実行委員会
【電話】58-7355
◆健康フェスタ2024(昨年度)開催の様子
◇クッキング教室
(株)おいしい健康の協力により、手作りおやつクッキング教室とアプリ献立教室が開かれました。アプリ献立教室では、スマホアプリを活用することで、従来の難しい栄養計算はもはや不要な時代になっていることを体感していただきました。
◇ヘモグロビンA1c指先検査
アボットダイアグノスティクス(株)の協力により、当院臨床検査部のスタッフが指先採血で採取した微量(1.5μL)の血液から約3分でヘモグロビンA1c値を正確に測定し、結果をお伝えしました。
◇VRエアロバイク
本学・分子病態研究部の西村智教授が開発した、VR(バーチャル・リアリティ…仮想空間)の世界を自由に動くエアロバイクのデモを行いました。
◇筋力測定
当院リハビリテーション部により、下肢を中心とする筋力の測定を行いました。
◇抹消神経伝導速度
アークレイ(株)の協力により、神経伝達検査装置「DPNチェック」を用いて、糖尿病性末梢神経障害(DPN)の早期発見に関する測定体験を行いました。
◇体組成測定
当院内分泌代謝科からは、体成分分析装置「InBody」を使った体組成測定を提供しました。
この測定では、部位ごとの筋肉量や体内におけるミネラル量、体脂肪量などを標準値と比較しながら把握できます。
◇PHRアプリ
(株)アルムの協力により、ヘモグロビンA1c測定結果を二次元コードでスマートフォンのPHRアプリに取り込み、データ連携を行いました。また、測定結果をPHRアプリに連携できた方には、糖質を抑えてもおいしいおやつ「SUNAO」(江崎グリコ(株)提供)のアイスクリームとビスケットをプレゼントしました。
◇血圧測定・血管年齢・食育SATシステム
後援の下野市は、食に関するさまざまな体験や、血圧測定、血管年齢測定、乳がんのしこりをチェックする体験、「しもつけ健康マイレージ」紹介などを行いました。機器に乗せるだけで栄養価の計算と食事のバランスがチェックできる「食育SATシステム」では、参加者がその日の朝食について振り返り、改善方法を学ぶ体験を提供しました。