スポーツ 障がい福祉瓦版

■東京2025デフリンピックを応援しよう!
◇日本で初開催!
11月15日(土)~26日(水)の12日間、いよいよ「東京2025デフリンピック」が開催されます。「デフ(Deaf)」は英語で「耳がきこえない」という意味があり、デフリンピックは「きこえない・きこえにくい人のためのオリンピック」です。
第1回大会はフランスのパリで、1924年に行われました。第二次世界大戦による中断を経て、オリンピックと同様に4年に1回開催されており、今年は100周年にあたる記念の年です。なお、1949年からは冬季大会も開催されています。
第25回大会となる「東京2025デフリンピック」では、70か国以上の国や地域から、約6,000人の選手、スタッフ等が参加し、陸上やバドミントン、バスケットボールなど、21競技が実施される予定です。

◇ルールはオリンピックと同じ?
デフリンピックでは各競技、オリンピックと同じルールが用いられます。ではなぜオリンピックと一緒にやらないの?と疑問に感じるかもしれませんが、聴覚障がいがあると、スタートの合図や審判の笛の音などが聞こえません。そのため、ランプや旗を使って視覚的に情報を補う必要があります。
スポーツをするうえでは、風の音や打球音などで判断する場面もありますが、聴覚障がいがあると音からの情報を受け取ることができません。そもそも、人間の耳の中には「三半規管(さんはんきかん)」という平衡感覚を保つ機能がありますが、聴覚障がいがあるとそれが十分に働かず、バランスを崩しやすいというハンデもあります。

◇デフリンピックならではの楽しみかた
(1)視覚情報の工夫
スタートの合図や審判の笛などは、ランプや旗を使って視覚的に分かりやすく工夫されます。
例えば陸上の短距離走などは、スタート位置の地面にランプが設置され、ランプの色で「赤…位置について」「黄…用意」「緑…スタート」を表します。
通常競技でも使ってよいのでは?と感じるような、誰にとっても便利な工夫が見つけられるかもしれません。

(2)豊かな表情・身体表現
選手同士やコーチとのコミュニケーションの多くは手話を使いますが、手話は単純に手や指の動きだけではなく、表情も重要です。中には手話ができない選手もいるため、口の形をはっきり示したり、身振り手振りでやりとりする場合もあります。
また、応援をする人も声では届かないため、大きく手を振ったり、旗やうちわなどを活用するようです。
テレビを見ていても、画面がとてもにぎやかになりそうですね。

(3)メダルラッシュに期待
前回、2022年のカシアス・ド・スル(ブラジル)大会では、日本勢は金12個を含む、過去最多の30個のメダルを獲得しました。前々回のサムスン(トルコ)大会でも27個のメダルを獲得しています。
今大会でも、特に空手や陸上、競泳、バレーボールなどで金メダルが期待されています。

◇キャラバンカーがやってくる!
日時:10月10日(金) 午前11時ごろ
場所:市役所前市民ひろば
「東京2025デフリンピック」を盛り上げるため、令和7年3月から全国をキャラバンカーがまわり、今月は下野市にもやってきます。手話やデフアスリートの魅力に触れながら、みんなで大会を盛り上げましょう!

相談・問い合わせ先:市障がい児者相談支援センター
【電話】37-9970