- 発行日 :
- 自治体名 : 栃木県上三川町
- 広報紙名 : 広報かみのかわ 2025年1月号
年中行事(ねんちゅうぎょうじ)とは、七夕(たなばた)や七五三(しちごさん)など毎年特定の時期に行われる行事のことです。今回は上三川のお正月の行事をご紹介します。
一日、家業を休み、屠蘇(とそ)を祝い、雑煮を食べ、神仏に詣(もう)で一年の無病息災(むびょうそくさい)を祈願(きがん)します。
二日、初荷(はつに)と書いた旗(はた)を立て、荷車や荷馬車が盛んに行き交います。
三日、初夢(はつゆめ)を占い、寝る時に枕の下に宝船を折って入れます。
六日、鉈(なた)を持って山に入り、供物(くもつ)を供えて山の神に豊穣(ほうじょう)を祈願します。山から持ち帰った枝で湯を沸かして茶を飲みます。それまでは山に入らない習(なら)わしです。
七日、朝、七草(ななくさ)雑炊を食べます。まじないを唱(とな)えながら細かく刻んで粥に入れます。
八日、初市(はついち)が開かれ、縁起物の露天商で町中が賑(にぎ)わいます。
十一日、鍬(くわ)入りの日で日の出前に田んぼへ行き、畦(あぜ)を作って松の小枝に幣束(へいそく)をつけてお供えをしました。大声でカラスを呼んで、どの供物を食べるかで稲の作付けを占います。
十四日、夕刻にドンドン焼きが行われます。青竹で枠を組み、注連縄(しめなわ)や藁(わら)をピラミッド状に積み上げて火を灯します。その火で焼いた餅を食べると風邪を引かないといわれます。
十五日、朝、小豆(あずき)粥をウルシ科ヌルデの木で作った箸(はし)で食べます。
十六日、地獄の釜(かま)が開く日ということで赤飯を炊(た)いて仏前に供えます。
十八日、勝善(しょうぜん)様の日であり、農業を休んで牛馬に感謝しご馳走(ちそう)を作ります。勝善様とは、別名馬力神(ばりきしん)、生駒神(いこましん)と呼ばれる牛馬の神様です。
二十日、オソナイクズシで元旦に供えた鏡餅(かがみもち)で雑煮やおしるこを作って食べます。
こうして上三川のお正月が終わり、新しい年が始まります。
問合せ:生涯学習課 文化係
【電話】0285-56-3510