- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県東松山市
- 広報紙名 : 広報ひがしまつやま 2025年4月号No.1146
【総合計画 6つのまちづくりの柱】
◆1 子どもたちが健やかに成長する 学びのまち
○安心で楽しい子育て環境づくり
本年4月を始期とする「こども計画」に基づき、こどもや若者、子育て当事者のライフステージに応じた切れ目のない支援の充実を図り、将来にわたって幸せな生活を送ることのできる社会の実現を目指します。
在宅の子育て家庭の育児負担軽減を目的とするリフレッシュチケットでは、新たに農林公園のブルーベリー摘み取り体験をメニューに追加し、制度の充実を図ります。
昨年4月に開設したこども家庭センターでは、引き続き母子保健と児童福祉の連携・強化を図り、全ての妊産婦、子育て世帯、こどもへの一体的な相談支援を通じ、児童虐待の防止を含めた一人ひとりの状況に応じた子育て環境の実現に取り組みます。
○乳幼児期における支援の充実
保育の受け皿を拡大し、こどもを安心して育てることができる体制の整備を促進するため、市内民間幼稚園の認定こども園への移行に係る施設整備費用の補助を実施します。
また、保育園等の給食や放課後児童クラブのおやつに使用する食材費の高騰分を引き続き補填することで、給食やおやつの質を維持します。
○学校教育の充実
学習用端末の積極的な活用により、一人ひとりの理解度や学習進度に合った学びの提供や協力して課題を解決する力の育成を目指すとともに、統合型校務支援システムを活用することで、校務の処理効率を高めて教職員の負担を軽減し、児童生徒と向き合う時間の確保を図ります。
また、総合教育センターを中心に、ふれあい教室指導員による学習支援や公認心理師による相談体制の拡充を図り、学校・家庭・地域などが連携しながら、児童生徒一人ひとりに向き合った教育支援を推進します。
さらに、こどもたちがスポーツや文化活動に継続して親しむことができる環境を整備するため、部活動指導員を配置するとともに、今後の部活動の在り方についても検討を進めます。
○教育環境の整備
良好な学校環境の確保を図るため、学校施設の包括管理業務を導入し、校舎等の修繕や改修工事を適切に行うとともに、小学校の理科室への空調設備の設置に向けた準備を進めます。
また、学校プールの老朽化対策として、一部の学校でモデル的に実施している市内の民営プールを活用した水泳授業について、対象校を拡大し、児童生徒が安心して快適に学習できる環境づくりを推進します。
学校給食については、引き続き食材費の高騰分を補填することにより、給食の質を維持します。
◆2 誰もが自分らしく輝ける 健康長寿のまち
○健康づくりの推進
乳児の疾病を早期に発見し、治療につなげることで、病気の進行を未然に防ぐとともに、子育て世帯を経済的に支援するため、生後1か月児健診の費用助成を開始します。また、乳幼児健康診査に新たに5歳児健診を加え、出産後から就学前まで切れ目なく健康診査を受診できる体制を整えます。
○市民病院の充実
急性期医療を主体とした中核病院として、医師等の人材確保と病院の施設整備を進め、救急医療体制及び高度専門医療体制の強化を図るとともに、近隣医療機関との機能分化を推進します。
また、受付時の混雑緩和に向けたデジタル技術の導入や、市民病院西側用地における駐車場の増設により、来院者の利便性の向上を図るとともに、老朽化した医療機器の更新を行うことで、急性期医療機能及び医療安全の向上に取り組みます。
○地域福祉の推進
災害時の要配慮者支援として、自治会や関係機関と連携し、個別避難計画の作成を進めるとともに、避難訓練による検証を重ねることで、更なる実効性の確保を図ります。また、市民後見人の養成に取り組み、成年後見制度の普及啓発や相談、手続き支援を引き続き行います。
○社会保障の充実
生活困窮者の早期自立に向け、関係機関と連携を図りながら、住まいや就労、家計改善などに関する包括的な支援に取り組みます。
また、国民健康保険は「埼玉県国民健康保険運営方針(第3期)」に基づき、引き続き税収の確保や医療費の適正化を進めるなど、制度の安定的な運営を図ります。
○高齢者支援の充実
高齢者がいつまでも自分らしく、住み慣れた地域で安心して暮らすことのできる社会を目指し、医療と介護の連携強化、生活支援体制の整備、認知症施策の推進を柱とする地域包括ケアシステムの充実に引き続き取り組みます。
「心のこもった地域福祉プロジェクト」は、高齢者の「楽しみたい、働きたい、貢献したい」という思いの実現を支援するため、全庁的な取組を継続するとともに「いきいきパス・ポイント事業」の充実を図ることで、高齢者の健康づくりや介護予防への参加意欲の向上を促します。
また、市民健康増進センターでは、既存事業に加え、脳機能の活性化や認知機能低下の予防に効果があるとされるeスポーツの交流会や親子向け教室等を実施し、市民の健康増進と世代間交流を推進します。
○障害者支援の充実
在宅で人工呼吸器を使用している障害者に対して、非常時の電源確保を支援するため、日常生活用具給付品目に外部バッテリーやポータブル蓄電池等を新たに追加します。
また、障害者の一般就労への支援強化を図るため、就労継続支援事業補助金を通じて、障害者が地域で自立した生活を送れるよう支援します。