くらし コラム 未来へのリレー

■ドン!と響け!次の世代へつなぐ太鼓の「絆」
いるま「太鼓」セッション実行委員会 会長 雨間 智香 さん

○プロフィール
小学3年生の時、市内の太鼓団体「入間太鼓」の演奏に憧れ太鼓を始める。以来、太鼓を「生活の一部」として活動を続けている。「入間太鼓」での演奏活動の傍ら、いるま「太鼓」セッション実行委員会のスタッフとしてイベント運営に携わり、現在は同実行委員会の会長を務める。

いるま「太鼓」セッションは、1995年から始まり今年で30回目を迎える歴史あるイベントです。来場された皆さんに心から楽しんでもらいたい、そんな思いでこのイベントを続けてきました。
私が太鼓を始めたのは小学3年生の時。地元のイベントで入間太鼓の演奏を聴き、そのかっこよさに惹かれたのがきっかけです。幼なじみがメンバーだったこともあり、すぐに太鼓の世界に飛び込みました。その後は入間太鼓のメンバーとして、そして20代からはスタッフとしても太鼓セッションに深く関わってきました。
太鼓セッションには、市外からも多くの団体が参加します。和太鼓やお囃子はもちろん、アフリカン太鼓といったさまざまなジャンルのグループが集うことで、たくさんの「絆」が生まれています。東日本大震災後には、福島県南相馬市で活動する「相馬野馬追太鼓」と交流し、復興支援として共に演奏したこともありました。また、入間市の姉妹都市である新潟県佐渡市で毎年5月に行われる「鬼太鼓どっとこむ」にも、いるま「太鼓」セッションとして何回か参加したことがあります。
セッションの最後に演奏する合同曲「大地」では、所属団体や流派を超えて、みんなでひとつの曲を作り上げる一体感を味わえます。これが本当に楽しいんです。
太鼓セッションで最も大切にしているのは、参加したすべての人に「楽しかった!」と思ってもらうこと。これからの目標は、太鼓に触れる機会がない子どもたちに太鼓教室などを通して太鼓の魅力を伝えることです。このセッションをきっかけに、「太鼓って楽しい」「やってみたい」と感じてもらえたら嬉しいです。