くらし 議会だより(3)

◆議案審議
▽議案第97号 朝霞市国民健康保険税条例の一部を改正する条例
原案可決(賛成多数)
[説明]令和9年度の埼玉県内保険税水準の準統一に向け、所要の改正をするほか、地方税法施行令の改正に伴い、字句の整理等の所要の改正を行うものです。
[質疑]
・県の指示では最終的に保険税はいくらに
黒川滋議員:令和9年度までに県の示す保険税に合わせるため、毎年上げる改正の第一歩の今回の提案ですが、令和9年度には最終年度として、保険税はどのような水準になりますか。その水準は国民健康保険加入者の大半を占める人たちに負担能力があるのでしょうか。
県とすれば納入金が確保できれば、市が多少の制度の例外を設ける保険税の設定、徴収の仕方について市に指示することは、地方自治法第2条の考え方からして問題ではないでしょうか。
こども・健康部長:令和9年度は、資産割額と平等割額が賦課されなくなり、所得割額と均等割額の2方式となるため、令和6年度と比較すると、所得割額は合計で1.19%の引き上げ、均等割は合計で4万7,063円の増額となります。
国民健康保険制度は、すべての被保険者に均等割が課され、世帯主の方に世帯人数に応じた保険税を負担していただく制度ですが、市としても、県に対し均等割の軽減についての要望をしたところです。
都道府県が定める運営方針は、法的に拘束されるものではありませんが、県と県内すべての市町村が協議を行ったうえで策定されていることから、運営方針に準じて実施していく必要があると考えます。

・県主導の国保統一、影響や運営主体を問う
田辺淳議員:今回の条例改正(国保税の値上げ)は、多大な影響を市民に及ぼすと思われますが、今回の影響について具体的にお伺いします。また、埼玉県内市町村の税率を準統一、統一していくとのことですが、その後の運営主体は高齢者医療制度のような広域連合が担うのか、それとも他の方法となるのか、その点も併せてお伺いします。一般会計からの繰り入れを認めないというのなら、一般会計の中で、これに代わる支援の方法を模索するべきではありませんか。その点も伺います。
こども・健康部長:今回の改正の影響としては、現行の保険税額と比べて、資産割が賦課されている世帯で加入者が少ない世帯では増額する幅が少なく、資産割が賦課されていない世帯で加入者が多い世帯では、増額する幅が大きくなる傾向があります。
運営主体については、財政運営の主体は都道府県とされていますが、税率の決定などについては県が示す標準保険税率に基づいて、市が条例改正をして税率を決める形になります。
また、一般会計からの繰り入れができないことで、国民健康保険特別会計の中で特別なことができなくなると考えていますので、もし行うとすれば一般会計の中で新たな事業を実施するということが考えられます。

▽議案第98号 朝霞市体育施設設置及び管理条例の一部を改正する条例
原案可決(賛成多数)
[説明]武道館改修工事を機に、空調設備の設置などサービスの向上が図られることから、使用料の改正を行うものです。

▽議案第99号 令和3年議決第12号の一部変更について
原案可決(全会一致)
[説明]武蔵野線をまたぐ浜崎橋および浜崎橋側道橋の改修工事に係る協定に関して、工事金額と工事方法について、令和3年議決第12号の一部を変更するものです。

▽議案第100号 工事請負契約の締結について
原案可決(全会一致)
[説明]朝霞第十小学校校舎の外壁改修および屋上防水工事等を行うものです。

▽議案第101号 令和6年度(2024年度)朝霞市一般会計補正予算(第9号)
原案可決(全会一致)
[説明]補正額は、1億7,978万9千円の増額で、予算総額は、560億8,304万7千円となりました。
歳入は財政調整基金繰入金を増額しています。
歳出は、人事院勧告を踏まえた職員の給与等の改定に伴う補正額を計上しています。

▽議案第102号 令和6年度(2024年度)朝霞市水道事業会計補正予算(第2号)
原案可決(全会一致)
[説明]人事院勧告を踏まえた給与改定に伴うもので、資本的支出について職員の給与費を増額しています。
なお、資本的支出の増額に伴う資本的収支の不足額は、建設改良積立金で補塡するものです。

▽議案第103号 令和6年度(2024年度)朝霞市下水道事業会計補正予算(第2号)
原案可決(全会一致)
[説明]人事院勧告を踏まえた給与改定に伴うもので、資本的支出について職員の給与費を増額しています。
なお、資本的支出の増額に伴う資本的収支の不足額は、当年度分損益勘定留保資金で補塡するものです。