くらし 〔特集〕人生100年時代!シニア活躍 シルバー人材センター(3)

■活躍シニア 02 植松陽子さん
・本町西高尾地区
・75歳
・加入歴10年
・主な就業内容…家事援助、施設清掃、広報きたもとポスティング
~一緒に働きましょう まず一歩、踏み出して~

◇入会のきっかけは偶然見かけたチラシだった
「実は私、10年以上前に病気をして、1か月ほど入院していたんです。元気になったころ、ちょうどシルバー人材センターのチラシを見て、説明会に行ったのが入会のきっかけでした」
そう笑顔で語る植松さんは、以前は冷凍食品の戸配の仕事をしていたのだそう。
「シルバーでは週1回の家事援助と週2回の健康増進センターの清掃を長く担当していて、去年から広報きたもとのポスティングも始めました。体を動かしたり外仕事をしたりするのが好きなんです」

◇シルバー世代も頑張れるよ!と伝えたい
家事援助、施設清掃、ポスティングと様々な仕事を担う植松さんには、働く事についてある想いがあるという。
「もう年だからって諦めるんじゃなくて、シルバーだけど頑張れるよ、色々なことができるよってことをもっと伝えたいんです。なんと言っても元気だからね、動かなくちゃ。シルバーには色々な経歴・知識を持った人がいらっしゃるので、この年になっても働く中で教わることがたくさんあります。いい人ばかりですし、ここにお仕事にきて本当によかったです」

◇仕事だけじゃない、シルバーで活動する魅力
植松さんのシルバーでの活動は、仕事だけにとどまらない。
「『りんどうの会』という女性サークルでイベントを企画したり、地区の会員さんたちと清掃ボランティアをしたり、色々な活動をしているんです。清掃を担当している会員同士で集まってランチをすることもあります。今度、みんなで旅行とかハイキングをしてみたいなと思って、計画を練っているんです」

◇仲間が増えて、日々が豊かになった
シルバーでは他にも、カラオケやグラウンドゴルフなど、会員の間で様々なグループが生まれている。植松さんは、こうした仲間づくりもシルバーで得られた「ご縁」だと語る。
「活動するうちに、知り合いがどんどん増えました。今はどの講座に参加しても知り合いが居たり(笑)。そういえば、今度国勢調査の調査員もやってみることにしたんです。ポスティングと同じ地区の担当なので私にもできそうかな、と思って。これもシルバーのご縁ですね」
最後に、入会を迷っている人に届けたいひとことを聞いた。
「とりあえず入ってから考えても大丈夫。まず一歩踏み出して、一緒に楽しくお仕事しましょ!」

■〔Column〕楽しみと実益を兼ねたサークル活動 シルバー女性部「りんどうの会」
りんどうの会は、北本市シルバー人材センターの全女性会員で構成されているサークル活動の会です。
活動は年3~4回ほど。内容は美容講座からフラワーアレンジメント、ハンドメイド小物の制作など様々で、各地区から選出された役員の皆さんが企画を行っています。
会長の三ツ木正子さんは「お正月の時期はお飾りに使える生け花の講座をしたり、楽しくて役に立つイベントを企画するようにしているんです。みんなで話をしながら手を動かすのは楽しいですよ」と語りました。