- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県幸手市
- 広報紙名 : 広報さって 2025年(令和7年)4月号
■予算編成にあたって
幸手市長 木村 純夫
令和7年1月の内閣府月例経済報告によると、景気は一部に足踏みが見られるものの、全体としては緩やかに回復しており、先行きとしては、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果により、緩やかな回復が続くことが期待されています。
ただし、欧米の高金利や中国の不動産市場の停滞など、海外の経済状況が日本の景気に悪影響を及ぼすリスクがあります。物価上昇、アメリカの政策動向、中東地域などの情勢、金融資本市場の変動などにも注意が必要であるとされています。
当市においては、市税の増収を見込むものの、歳出面についても、物価高騰による経費の増加や高齢化の進行による社会保障関係経費の大幅な増加などを見込んでいます。
減災、防災対策などの市民の生活を守る事業を着実に実施していく必要があり、学校統廃合や庁舎整備など、多額の財源を必要とする事業についても着実に行い、幸手の未来を創るための「投資」も積極的に行う必要があります。
このため、令和7年度は、国の動向や経済情勢を注視するとともに、広い視野で市民のニーズを把握し、効果的、効率的に財源を配分して、過去最大規模となる予算を編成しました。
■令和7年度の主な施策と予算額
令和7年度に実施する主な事業と予算額を第6次幸手市総合振興計画の7つの大綱ごとに紹介します。
1 子どもがいきいきと育ち、子育てしやすいまち
[新規]こどもの居場所づくりを支援します(子ども支援の充実)305万1千円
こどもの健やかな成長をサポートできるよう、安心・安全なこどもの居場所づくりを支援します。
[継続]放課後児童クラブを運営します(子育て環境の整備)1億3,854万5千円
小学校児童の健全な育成を図るため、放課後児童クラブ12か所の運営を行います。令和7年度から指定管理者制度を導入し、サービスの充実に努めます。
[継続]再編に向けて学校施設を整備します(学校教育環境の整備)5億9,883万1千円(令和6年度からの繰越含む)
令和9年4月の学校再編に向けて、学校施設の整備を行います。令和7年度は、上高野小学校・東中学校の体育館の改修と空調設備を設置する工事を行います。また、上高野小学校校舎の設備更新工事を行うほか、東中学校の校舎を増築・改修するための実施設計を行います。
2 市民が学び、市民が活躍できるまち
[継続]さくらマラソン大会を実施します(社会教育の充実)460万円
生涯スポーツの推進をめざすとともに、「さくらのまち幸手市」のイメージアップを図るため、幸手市さくらマラソン大会の運営費を補助します。
3 いつまでも健康で安心して暮らせるまち
[新規]ねんりんピック開催の準備を行います(高齢者支援の推進)150万円
令和8年11月に開催される「第38回全国健康福祉祭埼玉大会(ねんりんピック彩の国さいたま2026)」において、幸手市は囲碁の会場となります。令和7年度、市は実行委員会を立ち上げ、大会運営の準備やリハーサル大会を実施します。
[継続]高齢者向けデジタルスポーツを実施します(高齢者支援の推進)49万4千円
デジタルスポーツをとおして、外出の機会の増加や交流の創出、認知症やフレイルの予防を図ります。