- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県鶴ヶ島市
- 広報紙名 : 広報つるがしま 令和7年9月号
▽ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)とは
働くすべての人が「仕事(ワーク)」と家庭生活・育児・介護・地域活動などの「生活(ライフ)」との調和をとり、その両方を充実させる働き方や生き方のことをいいます。そのバランスは人それぞれで、調和がとれた状態は、仕事が上手くいくことにより私生活にもゆとりができ、そのゆとりが仕事にもプラスになるという、良い循環が生まれます。
▽期待される効果
〇個人の能力の向上
・子育てや介護など、個人の状況に合わせて多様で柔軟な働き方が選択できる
・自己啓発や地域活動のための時間を持てる
・趣味やレジャーなど充実した家庭生活を送ることができる など
〇事業所全体の生産性の向上・人材の定着
・限られた時間で仕事を進めるために仕事の内容や進め方を見直すことになり、効率化が進む
・長時間労働が改善されることで、社員の体調不良や長期休業の削減につながる
・優秀な人材の確保・定着が可能となる・従業員の意欲が向上し、業績や生産性が向上する
・企業イメージが向上する など
▽ワーク・ライフ・バランスを実現するために
家族の形も多様になりました。ひとり親世帯が増え、夫婦間でなく一人で育児と仕事を両立する人も増えています。また、単身世帯が増加する中、男女問わず、家族の介護と仕事を両立する必要がある人が増えています。介護と仕事の両立は、心身に大きな負担を強いることがありますが、経済的な負担を抱えないためにも、制度を活用しながら仕事を続けることが必要です。個々のライフスタイルはさまざまで、ワーク・ライフ・バランスは、すべての人にとっての問題であるといえます。
▽仕事を継続するための法整備が段階的に進められています
育児・介護休業法の改正によって、こどもの年齢に応じた柔軟な働き方を実現するための措置の拡充や、こどもの看護休暇の対象が拡大されました。また、介護離職を防ぎ仕事と介護の両立を支援する制度が強化されました。
改正法は、育児や介護を行う人が休業を取得しやすくするだけでなく、仕事と育児・介護を両立できる社会を目指しています。特に、男女ともに柔軟な働き方を実現するための措置が強化されています。
このほか、ハラスメントの防止、同一事業所内における男女間の給与格差の是正や不合理な待遇の差の是正など、働きやすい環境に向けた法整備も行われています。
しかし、それと同時に、制度を利用しやすい職場の雰囲気をつくることや、職場復帰後のサポート体制も大切です。さまざまな事情を抱えた人が、男女ともに、柔軟な働き方を無理なく選択できるようになることが望まれます。
「仕事と生活の調和」
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民間企業における男性の育児休業取得率の推移
出典:男女共同参画白書
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