文化 文化財ノート No.81

■「巳」の文化財
令和7年の干支は「巳」ということで、ヘビにまつわる文化財を紹介します。
ヘビの姿を表現している文化財は、合角ダム水没地域埋蔵文化財発掘調査で塚越向山遺跡9号住居から出土した縄文土器があります。この土器は、深鉢型土器で、口縁部にヘビを表したと思われる文様が施されています。縄文土器には、ヘビの表現が多く見受けられます。
合角ダム水没地域総合調査の動物分野でもヘビ類は、カナヘビ、タカチホヘビ、シマヘビ、ジムグリ、アオダイショウ、シロマダラ、ヤマカガシ、マムシが確認され、液浸標本として保管されているものもあります。
十二支として「巳」に関する文化財は、十二神将像があります。十二神将は、薬師如来を守護する役目を持ちます。各像は「○○大将」という名を持ちますが、十二支が当てられ「(十二支)神像」とも呼ばれます。
町内の指定文化財では、小鹿野上一丁目鷹巣下薬師堂の「紙本着色十二神将像」(町指定有形文化財[絵画]・写真)と両神薄法養寺薬師堂の「木造十二神将立像」(県指定有形文化財[彫刻])があります。どちらも、頭の上に十二支を表した標識がついています。
11月8日(金)に開催された、両神小学校最後の薬師堂マーケット内では初めて仏像見学も行いました。歌舞伎上演や販売で楽しんだ児童たちも、十二神将を見学し、頭の上の標識を見つけて、かわいいなどの感想を話していました。

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