くらし 【特集】こんなこと…ありませんか?~今日から始めるフレイル予防(1)

・食べこぼしが多くなった…
・歩くのが遅くなった…
・お茶や汁物でむせるようになった…
・転びやすくなった…
・出かけるのがおっくうになった…
・握力が弱くなった…

「あれ? ふたが開けられない…」
「疲れが取れない…」
「ん? 歩くのが遅くなった?」

最近、「階段でつまずく」「お茶を飲むときによくむせる」といったことはありませんか。これらは、フレイルのサインかもしれません。加齢により心と体の働きが弱くなる状態のことをフレイルといい、健康な状態と要介護状態の中間に位置します。
今号では、自分の健康状態を知り、今日からできることを紹介します。早めに対策をして、健康な方はいつまでも元気な状態を、要支援・要介護の方は状態の改善を目指しましょう。

■小さな変化が「フレイル」の入口に!?
フレイルになる要因としては、身体的、精神・心理的、社会的要因の3つに大きく分かれます。
例えば、会社を定年退職し、家にいる時間が長くなり足腰の筋力が落ちてしまい転倒を繰り返すようになった。転ぶことが怖くなり外出する機会も減り運動不足で筋力が落ちるなど、一つの要因が入口となり他の要因にも連鎖してフレイル状態に陥ります。

◇フレイルの3つの要因
身体的要因:筋力・運動能力の低下
精神・心理的要因:物忘れ・気分の落ち込みが続く
社会的要因:社会とのつながりの希薄化、経済的困窮

■まずは自分の健康状態を知ろう!
まだ元気だから自分には介護なんて関係ないと思っていませんか? 「最近疲れやすい」「前はこんなことなかったのに・・・」などのちょっとした体の変化は、フレイルのサインかもしれません。いつまでも健康に過ごすために、今の自分の健康状態を知ることから始めましょう。

◇フレイルと要介護状態との関係

出典:東京都介護予防・フレイル予防ポータル(一部改変)

◇やってみよう! 「イレブン・チェック」
フレイルの兆候があるかどうか、11の項目に答えて「フレイル度」をチェックしましょう!

出典:東京大学高齢社会総合研究機構・飯島勝矢「フレイル予防ハンドブック」

〔CHECK〕この列※にチェックを入れた数が3・4個ならフレイル予備軍、5個以上ならフレイルの可能性が高い
※上表の右端の列参照

始めよう!