- 発行日 :
- 自治体名 : 東京都足立区
- 広報紙名 : あだち広報 2025年11月10日号
6年に全国で発生した食中毒のうち、ノロウイルスを原因とする患者数は8,656人で、食中毒総患者数の6割を占めました。ノロウイルスは感染力が非常に強く、ごく少量でも口から体内に入ることで感染し、吐き気・おう吐・腹痛・下痢・発熱などを引き起こします。また、気温が低く乾燥している冬は、ウイルスが長く生存しやすい環境のため、感染リスクが高まります。
■予防のポイント
▽とにかく手洗いが重要
ノロウイルスは感染していても、無症状の場合があります。体調が良好であっても、トイレの後や調理・食事の前には、石けんなどで30秒以上しっかり手を洗いましょう。
▽食材の中心部までしっかり加熱
食材の中心部が85度から90度に達してから90秒以上加熱することで、ノロウイルスが死滅します。この季節に食べる機会が増えるカキなどの二枚貝は、海水中のノロウイルスなどを体内に蓄積する習性があるため、しっかり加熱しましょう。
▽ウイルスを食品に付けない
おう吐や腹痛、下痢などの症状があるときは、調理作業を控えましょう。どうしても調理を行う必要がある場合は、十分に手を洗ってから使い捨て手袋などを着用し、食品に直接触れないようにしましょう。
▽ウイルスを拡(ひろ)げない
ノロウイルスの感染が起こったときは、塩素系漂白剤を使い、トイレやドアノブなどよく触れる場所の消毒を徹底してください。おう吐物等を処理するときは、マスクや使い捨て手袋などを着用しましょう。
■注意
ノロウイルスは、アルコール消毒で死滅しにくいウイルスです。消毒する際は、塩素系漂白剤を使用しましょう。
問い合わせ申込先:足立保健所 生活衛生課 食品保健係
【電話】03-3880-5363
