- 発行日 :
- 自治体名 : 東京都足立区
- 広報紙名 : あだち広報 2025年11月10日号
◆千住消防団 岸本律子(きしもとりつこ)さん
(50歳代/入団7年目/調理員)
▽訓練ばかりではない楽しい側面も
入団前は、非常時の活動や訓練ばかりしている印象が強かったです。実際はそんなことはなく、町会・自治会の餅つき大会やお祭りなどの警戒に出動したときには、自分たちも雰囲気を一緒に楽しむことができるので得した気分になれます(笑)。堅苦しさだけじゃないのが、消防団活動を続けられる理由の一つだと思っています。
▽消防団に興味のある方へ
職場の人でもなく、町会・自治会の人でもない。縛られすぎていないけど、繋がりはある、ゆるやかな関係だからこそ居心地が良いのが消防団です。「みんな仲間」という意識の団員が多いし、こういう距離感の関係性ってなかなかないんじゃないかと思います。これまでとは違った居場所を、ぜひ消防団でつくってほしいです。
◆西新井消防団 渡邉広一(わたなべひろかず)さん
(60歳代/入団32年目/建築業)
▽消防団の活動が家族の命を救った
約20年前、海で意識を失った弟を心肺蘇(そ)生法で助けたことがあります。たまたま消防団の救命講習を受けた2日後で、躊躇せず行動に移ることができたんです。救急隊から「心肺蘇生をしていたから命が助かった」と言ってもらえて、私生活でも消防団での活動が役に立った出来事です。「消防団員で良かった」、そう強く感じました。
▽消防団に興味のある方へ
出身、職業、年齢…様々な立場の団員がいるので、新しいコミュニティーを切り開く良い場所だと思います。普段関わることのない、自分とは全く異なる人生を歩んできた人と話すのはすごく楽しいですよ。ボランティアの側面が強い消防団ですから、そこにいる人たちは良い人が多い。安心して、気軽に入団してください!
◆西新井消防団 小林寛子(こばやしひろこ)さん
(40歳代/入団5年目/事務員)
▽活動への参加は本人の希望を尊重
消防操法大会前は練習のために週3日程度集まるので大変ですが、ほかの時期は月1回程度の活動(分団本部の機械点検など)です。火災発生時も、勤務先などの都合があるので強制されることはなく、行ける人が現場に行きます。大規模災害などは別ですが、基本的に団員の希望を聞いてくれるので無理なく活動できています!
▽消防団に興味のある方へ
私が入団したのは、消防団員として東京2020オリンピックに携われるのを知ったからなんです。志の高い方ももちろんいますが、私のように軽い気持ちで入ってみるのもありだと思います。消防団には、外からは見えづらいけれども楽しさややりがいがあって、きっと皆さんの人生にプラスアルファの彩りを持たせてくれます。
■あなたも消防団で地域を守りませんか
◆足立消防団長 宇佐美康臣(うさみやすみ)さん
(74歳/入団43年目/不動産業)
定期的に開催している分団長会議などで団員の意見や悩みを吸い上げ、できる限り寄り添い、団員が少しでも活動しやすい環境づくりに取り組んでいます。
もちろん私に相談していただいても良いですが、頼りになる先輩団員も身近にたくさんいるので、必ずあなたを助けてくれます。地域の防災リーダーとして、一緒に活動しましょう!
◆千住消防団長 小池栄一(こいけえいいち)さん
(66歳/入団45年目/鳶職)
ボランティア精神さえあればやっていけると思います。まずは気軽に入団してください。
活動を強制されることはほとんどないので、最初はゆるやかに、参加できる活動から始めてみてください。そうすれば、ためになる知識が身に付きますし、自然と信頼できる仲間もできるので、どんどん活動が楽しくなっていきますよ。
◆西新井消防団長 元井一壽(もといかずひさ)さん
(70歳/入団49年目/石材店)
昔は「年に3回活動すればいいよ」なんて誘い文句もありました。でも、実際はそうでもないので、そのつもりだと長く続きません。今は入団希望者との面談で、3大行事をはじめとした活動内容を丁寧に説明します。説明に納得して入団いただいた方が我々としても頼りになりますし、入団後もきちんとフォローするので気負わずに入団してください。
▽まずは、管轄の消防署へご連絡を!
※申請書の提出や面談、健康診断の受診が必要
・足立消防団…足立消防署【電話】03-3852-0119
・千住消防団…千住消防署【電話】03-3882-0119
・西新井消防団…西新井消防署【電話】03-3853-0119
問い合わせ先:(足立区)災害対策係
【電話】03-3880-5836
