くらし 【特集1】地域で輝く“市民”の物語~みどり「ひと・まち」スクール10周年~

緑区では「こんな街にしたい!」という思いを持った人たちが自治会活動や市民活動に積極的に取り組んでいます。みどり「ひと・まち」スクール(以下、スクール)は、市民が地域の課題を自分事として捉え、やりたいこと、できることを学び、地域デビューを応援する事業として2015年に開講。この10年間で受講生は170人を超えました。
スクールでは、講義やワークショップを通じて「夢プラン(具体的な活動プラン)」を作っていきます。今回はその中から地域で学び、仲間をつくり、充実した“やりがい”を見つけた修了生2組を紹介します。

■たくさんの知り合いができてプライベートが充実しています
◇木村 友昭(きむら ともあき)さん(5期生)・いずみさん(7期生)
(友昭さん)
地元に友達を作りたいと思い、2019年にスクールに参加しました。受講する中で「お散歩カフェ※」を知り、自宅でトライすることを決めました。
1年目は、ほとんど来る人がいませんでしたが、ウッドデッキでお茶を飲みながら一息つける我が家の「お散歩カフェ」は、近隣を散歩する人たちの知るところとなり、徐々に訪れる人が増えました。人の話を静かに聞く妻のおかげかなと思っています。

※「地域住民が気軽に集まれる縁側のような場づくり」の取組で、緑区社会福祉協議会が応援しています

(いずみさん)
私は「お散歩カフェ」がマンネリになったらどうしようという不安から、何かをつかみたいと勇気を出して2021年に参加しました。
受講する中で、プログラムをたくさんそろえているコミュニティカフェも魅力的だけれど、自分の目指す「お散歩カフェ」は、ゆっくりとおしゃべりができる場にしていこうと心が決まりました。

(友昭さん・いずみさん)
スクールがきっかけとなり、地元でたくさんの知り合いができてプライベートが充実しています。私たちの「お散歩カフェ」は、これからも心穏やかに楽しく交流できる場を提供していきます。

◇お散歩カフェGood day(横浜市緑区新治町)
日時:毎週水曜日 10時~17時頃まで 雨天休業。詳しくは緑区役所地域力推進担当
【電話】045-930-2237【FAX】045-930-2242まで

■定年後の居場所が大きく広がりました
高橋 亮太(たかはし りょうた)さん(8期生)
歩くことや歴史が好きで、定年後は「四国遍路」をやりたいと温めていました。ある日、区役所でふと目に留まった「万歩の会」のチラシに縁を感じ、ここで出会った「鴨居駅周辺まちづくり研究会」のメンバーからの勧めでスクールに入りました。
現役のときは、家、駅、会社の生活ばかりで、緑区のことを何も知らなかったと思い知り、自分の住む街の歴史に触れることは大きな喜びとなりました。受講中に知った、ウオーキングを通じて地域の歴史などを紹介する「緑区ガイドボランティアの会」や「長津田ふるさと会」に入り、さらに講座「横浜線ものがたり」を受講した縁で、緑区市民活動支援センター「みどりーむ」の講座の企画にも加わりました。
1枚のチラシをきっかけにスクールに参加したことで、自分でも予想しなかったほど大きく広がった私の定年後の居場所には、「楽しい」が溢れています。

2025年度のみどり「ひと・まち」スクールは詳細が決まり次第、広報よこはま緑区版に掲載します。

■みどり「ひと・まち」スクール 10周年イベント
◇内容
・講演会「地域で学び 仲間をつくる」
講師:山路 清貴(やまじ きよたか)
横浜市まちづくりコーディネーター、都市デザイナー(一級建築士)
・修了生の活動発表
・活動者のブース(コーヒー、廃油せっけん、クッキーの配布など)

日時:3月22日(土)13時~16時15分
場所:緑区役所4階
対象:地域活動に関心がある人 先着70人
申込み:3月19日までに二次元コードまたは電話

申込み・問合せ:緑区役所地域力推進担当
【電話】045-930-2237【FAX】045-930-2242