子育て [特集]パパの育児休業(2)

◆初めて尽くしの新生活
冬晴れの青空の下、抱っこでご機嫌な池田衣千花(いちか)ちゃん。優しい笑顔で見つめるのは、パパの航太郎さんです。
航太郎さんは、妻と衣千花ちゃん(0歳9カ月)の3人家族。衣千花ちゃんが生まれた4月下旬からの1カ月間、育休を取りました。定められた期間で、2回に分けて取ることもできる産後パパ育休。各家庭で取り方はさまざまです。「出産後で妻が心身ともに大変な時に、回復に専念してもらえたので、生まれてすぐの1カ月間に育休が取れて良かったと思っています」と振り返ります。「初めてで不安な育児を、一つ一つ、2人で一緒に経験できたことを、妻もうれしかったと言ってくれました」。

・家庭ごとに工夫して取れる
育休は原則、子どもが満1歳になるまで(パパは子どもが生まれた日から)、希望する期間に取得できます(企業が法律を上回り定める場合などを除く)

◇職場への報告と準備は早めに
航太郎さんが育休を職場に相談したのは、取得の約1カ月半前。第1子の誕生と人事異動が重なり、本当に取れるのかどうか、周囲にどう思われるのかなどの不安があったそう。航太郎さんは、すぐに異動先の上司に相談しました。「人員などが厳しい状況の中、事務分担や引き継ぎなどを一緒に話し合って、育休を取れるように考慮してもらえました。本当にありがたかったです」と語ります。
ただ一つ反省点も。「手続きに必要な書類などは、もっと早くから調べておくべきでした」と苦笑い。「出産間近になると、本当に時間も気持ちも余裕がなくなって……。思っていたより、書類の量が多くて、提出までバタバタしてしまいました」と続けます。

◇完璧じゃなくていい
初めての育児に不安や緊張があった航太郎さん。いろいろな方の経験談を聞くたびに、生まれてくる子の場合はどうだろう……と考えてしまったとか。そんな中、準備の一つとして参加したのが、市の「母親父親教室」でした。出産準備や産後の生活などの講話を聴き、着替えや抱っこの仕方などを実習で学ぶ同教室。「同じように子どもの誕生を控え準備する参加者を見て、自分も親になる実感が湧いてきました」と話します。また「完璧じゃなくていい」という講師の言葉に救われたと続けます。「全部しっかりやらなきゃ、とずっと緊張していたのが楽になりました。私も妻も肩の力を抜いて、今、育児をできています」とほほ笑みます。

◇育休後にも生きた経験
24時間子どもと一緒に過ごせる喜びと大変さを、同時に感じた1カ月間。「育児の大変さを実感したことが、子どもとずっと一緒に過ごす妻への感謝につながっています」と航太郎さんは話します。育休期間で家事・育児を一通りできるようになったので、家にいるときはなるべく妻に休んでもらえるように過ごしているそう。「成長するにつれて、気を張って見ていなければいけない時間が増えてきました。今後も助け合いながら、子どもとの時間を大切にしていきたいです」。