子育て 「子どもの権利」を知ろう

子どもの権利とは、子どもが幸せに健やかに成長していくために必要なもので、全ての子どもが生まれながらに持っています。子どもたちが「権利の主体」として尊重されることの大切さについて、考えてみましょう。

《●子どもは権利の主体》
11月20日は「世界子どもの日」です。1954年に国際連合が、子どもたちの福祉向上と相互理解を目的に制定しました。そして、1989年の同日には、全ての子どもが持つ権利を定めた「子どもの権利条約」が国連総会で採択され、現在では、日本を含む世界196の国と地域が締約しています。
子どもは保護され、大人から守られる存在と捉えられることも少なくありませんが、条約では、一人の人間として大人と同じように権利を持つ存在、つまり「権利の主体」であると認めています。この「権利」には、意見を述べることや社会に参画することが含まれています。

《●実現に向けて》
〈大人たちに取り組んでほしいこと〉
大人が「子どもは権利の主体である」という認識を持ち、子どもの意見に耳を傾け、尊重する姿勢を心がけましょう。小さな意識の変化が、子どもたちが安心して社会と関わり、自分らしさを表現し、自己肯定感を持って生きられる社会を築く第一歩となります。

〈子どもたちに取り組んでほしいこと〉
全ての子どもは、守られながら成長し、みんな同じように大切にされ、自分の意見を言う権利を持っています。
しかし、権利は自分だけのものではありません。周りの友達も自分と同じように持っているものです。友達の気持ちや考えをしっかり聞きながら、良い関係をつくっていきましょう。

《●未来を担う子どもたちのために》
子どもは社会の希望であり、未来を担う存在です。子どもたちが将来にわたって、自分らしく幸せに生きられる社会をみんなで創造しましょう。

◆子どもの権利条約
大切な4つの原則

1 生命、生存および発達に対する権利
(命を守られ成長できること)

2 子どもの最善の利益
(子どもにとって最も良いこと)

3 子どもの意見の尊重
(意見を表明し参加できること)

4 差別の禁止
(差別のないこと)

より詳しく知ろう!
・こども家庭庁ホームページ

◆小田原も取り組んでいます!
令和7年3月に「小田原市こども計画」を策定しました。
計画では、全ての子ども・若者の人権を尊重・擁護し、意見表明や社会参加の機会を保障する社会づくりを目標にしています。

共立女子大学 小原 敏郎教授
(小田原市こども・若者施策会議会長)

【WEB ID】P39629
問い合わせ:子育て政策課
【電話】33-1874