くらし 男女共同参画だより[輪]

■菊地市長に聞きました!
人口減少は、氷見市が抱える大きな課題と言えます。
氷見市の活力を維持していくためには、女性が持つ豊かな可能性を十分に発揮できるようにしていくことが大切であると考えています。
そのため、富山県男女共同参画推進員氷見連絡会では、女性が活躍する社会の実現に向けて、菊地市長にお考えをお聞きしました。

Q1 男女共同参画の氷見市の現状について
令和6年度の男女共同参画に関する市民アンケート結果によると、地域や職場、家庭生活において男性のほうが優遇されている、どちらかといえば男性のほうが優遇されているも含めた割合は、約6割と高くなっています。

Q2 人口減少の要因として、女性が進学等を機に戻ってきていないことについて
富山県出身の女性で、将来的に富山県に暮らしたいと思っていない人に対する県のアンケート結果によると、その要因の大きなものとして、仕事の業種・職種が乏しいことや給与などの待遇に加え、古い考え方や風習があることが挙げられています。

Q3 これらの現状から女性が活躍する社会の実現に向けたお考えについて
女性の方々が、住みやすい、働きやすいと思ってもらえる地域や企業などでないと選んでもらえないわけでありますが、このようなアンケート結果を見ると、古い考え方が変わらず、受け継がれてきて、男性はこうあるべき、女性はこうあるべきといった思い込みや無意識の偏見などの、いわゆるアンコンシャスバイアスがその背景にあるのではないかと思っています。
そのため、その解消に向けて取り組んでいくことが必要と考え、まずその第1歩として、アンコンシャスバイアスへの理解を深めていただく機会として、8月に「女性・若者に選ばれる地域に向けて」と題した講演会を開催したところであります。
アンコンシャスバイアスの解消に向けて、引き続き取り組んでいくとともに、女性の皆様が住みやすい、働きやすい環境を整備していきたいと思います。

■講演会「若者・女性に選ばれる地域に向けて」を開催!
氷見市と共催で講師に小安美和氏(株式会社Will Lab 代表取締役)をお招きし、8月31日に氷見市芸術文化館で講演会を開催しました。
若い女性を中心とした人口流出や少子化が進む氷見市においても、「アンコンシャス・バイアス(無意識の思い込み)」が人の行動やキャリア、暮らしなどに影響を及ぼしていることがわかりました。
その解消には、みんながそれぞれを認め合う多様性が大切であることなどを理解し、これからの地域をみんなで考える良い機会となりました。

■上半期活動報告
富山県男女共同参画推進員氷見連絡会には、ボランティア委員会・研修委員会・地域学習委員会・広報委員会の4つの委員会があり、41人の推進員がそれぞれの委員会に所属し、男女共同参画推進活動に取り組んでいます。今回は上半期の各委員会の取り組みを紹介します。

○氷見市連絡会
・富山県推進員全体研修会(5/17)
講演会:「地域におけるジェンダーギャップの解消」
講師:小安 美和 氏

・推進員氷見連絡会総会(5/28)
総会後、地域学習・研修・ボランティア・広報委員会において、今年度の活動方針を話し合いました。

○ボランティア委員会
・海岸清掃に参加(6/8)
・こども食堂(速川・明和地区)(7/28)
・こども食堂(十二町地区)(8/5)
海岸清掃で汗を流し、こども食堂では「カレーづくり」に男性推進員も大奮闘。食事前には、「知ってる?男女共同参画」のこども向け教材をもとに、子どもたちとの話し合い。食事後の、「おいしかった」「ありがとう」の言葉に癒されます。

○地域学習委員会
・男性料理教室(窪地区)(7/5)
地元推進員と地元の食生活改善推進員の皆さんの指導のもと、おいしい料理が完成しました。

・地域学習会(湖南地区)(7/19)
講演会:
「思い出を語り合い、みんな笑顔に」
(氷見市博物館が取り組む地域回想法について)
講師:小谷 超 氏

企画・編集:富山県男女共同参画推進員氷見連絡会、氷見市男女共同参画推進員

問合せ:地域振興課
【電話】74-8013