くらし 黒部市の財政状況 令和6年度 決算報告(2)

◆一般会計歳出 233億5,997万円

◇一般会計歳出
一般会計の歳出は233億5,997万円となり、前年度に比べ1・3%の増となりました。
歳出を目的別でみた場合、最も大きいのは民生費(64億3,014万円)で、主に高齢者福祉や障がい者福祉、子育て支援などに使われました。次いで大きいのは総務費(38億8,917万円)で、行政運営全般に必要な経費のほか危機事象対策費として物価高騰対策費や震災復旧費などに使われました。住民税非課税世帯等支援給付金や定額減税調整給付金などが増加し、前年度に比べ4億5,393万円(13・2%)の増となりました。
性質別でみた場合、物件費が前年度に比べ大きく伸び5億3,004万円(19・7%)の増となりました。これは物価高により消耗品費、光熱水費、施設管理における委託料などが増加したためです。また、維持補修費も、大雪による除雪対策事業などにより、前年度に比べ2億1,316万円(48・3%)の増となりました。

◆令和6年度 決算報告

令和6年度一般会計の歳入歳出の差引は、8億1,139万円の黒字決算となりました。そこから、令和7年度へ繰り越した事業に必要な金額を除いた実際の黒字は、5億3,207万円です。

◇市の財政状況と市債残高
「地方公共団体の財政の健全化に関する法律」に基づき算定された市の指標(表1)は、イエローカードである早期健全化基準値をすべて下回っています。また、実質公債費比率は前年度から0.2ポイント上昇しましたが、将来負担比率は前年度から5.8ポイント減少しました。市債残高(表2)は前年度より減となりました。社会資本整備分の借り入れにあたっては、地方交付税措置のある市債を最大限活用することで、市の実質的負担額の抑制に努めています。

表1 財政指標からみた黒部市の財政状況

*赤字額および資金不足額がないため、実質赤字比率、連結実質赤字比率、資金不足比率は「―」と表示

表2 市債残高

◇市債とは
借金による資金調達のことです。
市債残高のうち、社会資本整備分は、道路、小中学校等の整備に要した借金です。臨時財政対策債は、本来国から交付される地方交付税の一部を、市が代わりに借金したもので、この返済相当額は後年度に地方交付税で全額措置されます。

問合せ:財政課
【電話】54-2116