- 発行日 :
- 自治体名 : 福井県越前町
- 広報紙名 : 広報えちぜん 令和7年7月号
令和7年3月23日に閉校式が行われ、たくさんの人の思い出とともに長い歴史に幕を下ろしました。
学校の伝統、児童や卒業生の思いは、再編した朝日小学校に受け継がれていきます。
■閉校式典
[学校の沿革]
明治7年 上戸専光寺内に小学校創立
10年 里仁小学校と称し、茱原区で開校
26年 常磐尋常小学校に改称
大正12年 常磐尋常高等小学校に改称
昭和16年 常磐村立国民学校に改称
22年 常磐村立常磐小学校に改称
26年 朝日町立常磐小学校に改称
49年 校地を青野区に移転、校舎新築
56年 朝日町朝日南小学校に改称
平成17年 越前町立常磐小学校に改称
令和5年 朝日小学校との再編決定
令和7年 常磐小学校閉校
■閉校イベント
◇進め常磐の名において
PTA会長 内田智宏さん
泥んこになって取り組んだもち米作り・もちつき大会、地域一体となり盛り上がった地区合同の体育大会。どれも当たり前だった光景が見られないと思うと、寂しさがこみあげてきます。今でも子どもたちは常磐小を懐かしく思い涙する時がありますが、これまで先生方や地域の皆様から愛情持って見守られ育ってきたときわっ子です。これからもその明るさと素直さを大切に歩んでほしいと思います。
◇地域と歩んだ、ときわっ子
学校長 鳥居良行さん
常磐小学校は地域に愛され、地域とともにふるさと教育を推進し、豊かな心と体を育んできました。恵まれた自然環境のもと、愛情をたくさん受けて育った子どもたち。生き生きと学習や運動に取り組み、伝統行事を体験する中で地域への愛着を深め、かけがえのない思い出を作りました。本校は閉校しましたが、「ときわっ子」がこれからも人との出会いやつながりを大切にし、感謝の心を忘れず、夢に向かって大きく成長することを願っています。
◇思い出と新たなスタート
おもいで委員会代表 荒木博文さん
常磐小学校の閉校が決まり、一人ひとりに思い出を残そうと一年間各イベント、体育大会、田植えから収穫、餅つき大会、最後の閉校式を盛り上げようと企画しました。県内外から多くの卒業生も参加し、成功裏に終えることができました。
小学校が地域にとっていかにかけがえのない場所であったかを実感しました。地域にとって新たなスタートでもあります。世代を超えた交流を絶やさず進めたいと思います。
■朝日小学校からのメッセージ
◇緊張しても大丈夫、一緒に楽しく過ごそう
児童会委員長 桑原羽玖さん
転校してきたので、緊張するのはよくわかります。「大丈夫かな」「友達できるかな」と不安になっていました。でも、朝日小学校の人は温かい人が多く、僕の不安は晴れました。
体育大会の応援合戦は、大勢で大きな声を出すので、迫力があり盛り上がります。他にも楽しい行事がいっぱいです。これから一緒に楽しく過ごしましょう。
◇新たな朝日小で広がる学びと絆
学校長 佐々木理恵さん
常磐小学校との学校再編により、新しい朝日小学校が児童数361名で幕をあけました。子どもたちの人間関係は広がり、大人数の活動を生き生きと楽しんでいます。5月には常磐地区の方々の協力のもと、3年生が田植え体験を行いました。伝統的な農業を体感し、好奇心に満ちた姿がみられました。朝日小学校の周りは一層広くなり、豊かな歴史、文化、自然環境に恵まれています。地域の方々の協力を得ながら、子どもたちが未来に向かって健やかに成長できますよう、教育活動を進めていきたいと考えています。今後ともよろしくお願いします。
※8月号は四ヶ浦小学校、9月号は城崎小学校の特集をお届けします