- 発行日 :
- 自治体名 : 福井県美浜町
- 広報紙名 : 広報みはま 令和7年4月号 No.651
■卒業生インタビュー
▽あの1年間は充実した日々でした
第1期卒業生 加藤 美千代さん(河原市)
学校が始まるまでは、どんな学校生活を送ることになるのかなとワクワクしていました。いざ学校が始まってしまえば、すぐに仲良くなることができましたし、たくさんの友達ができたことで、視野が広がったように思います。
学校生活では、体育祭が印象に残っています。当時の美浜中学校は、3学年各5クラスあり、585人の生徒がいました。統合前よりも大規模となり、色別での活動は、すごく大変でした。そんな中でも自分たちが創り上げるという気持ちをみんなが持っていたので、協力して体育祭に取り組み、楽しかったことを覚えています。
今思い返せば、あの1年間は、お互いが協力して乗り越えたことで、より絆を深めることができた濃い時間となりました。今でも交流のある友達はたくさんいますし、本当に大切な時間だったと思います。
中学生という大切な時間を美浜中学校で過ごす生徒の皆さんの中には、今後町外に出て行かれる方もいると思いますが、ぜひ、美浜に帰ってきてくれると嬉しいですし、美浜中学校で過ごした思い出をいつまでも心に残してほしいです。
▽中学校での出来事が今の自分に
第24期卒業生 高木 直也さん(大阪府在住・新庄出身)
今、私は、パッケージデザイナーとしてさまざまなパッケージを手掛けていますが、このデザイナーという仕事を志すきっかけとなったのは、中学校での出来事が大きいです。
もともと絵を描くことが好きで、学校でも絵をよく描いていたこと等から委員会のポスター制作や、文化祭のプログラム等のデザインをお願いされる機会がありました。そんな時期に、誰も気にしないような事件(校舎裏にグラフィティが落書きされる)が起きました。私はそれに強い衝撃を受け、「デザインに興味を持つ自分」を認識しました。結果、どんどん上手くなり、みんなに喜んでもらえる→嬉しい→更に絵が好きになるサイクルが繰り返され、自分の能力を伸ばすことができました。この中学生時の出来事・過ごし方が今の私にすごく生きていると思います。
美浜町という町は、いい意味で何もなく、自分が何になりたい・やりたいという事をゆっくり自問自答ができる環境だと思います。都会と比べたら不便な部分もありますが、捉え方によっては都会より人が少ない分、経験を積む機会も多く回ってきます。それはきっと将来役に立つこともあると思います。環境のいい美浜町にある美浜中学校で、皆さん一人ひとりが人生という物語の主人公として、学校生活を過ごしくれたらと思っています。
※「高木」の「高」は環境依存文字のため、置き換えています。正式表記は本紙をご覧ください。
■今を過ごす在校生たち
生徒たちの先頭に立ち、学校をより良くしようと活動する生徒会のメンバー。
今の学校や日々の生活について生徒たちは、どのように感じているのでしょうか。
▽生徒会会長 2年(北田) 乙見 逞(たくま)さん
僕は、先輩方の生徒会で活躍する姿がかっこよくて、同じように学校をより良くするために活動をしたかったことと、今以上に中学校での学校生活を楽しくしたいと思い、生徒会長になりました。
学校生活を楽しくするために、昨年生徒会主催のイベントを行いました。参加してくれた生徒のみんなが、友達と協力しながら楽しんでくれている姿を見ることができ、企画して良かったと思っています。
今年美浜中学校が開校50周年を迎え、開校してからこれまで先輩たちが築かれてきた伝統を受け継ぎ、僕たちも生徒会を中心にこの綺麗な校舎でより良い美浜中学校を作っていきたいです。
▽生徒会副会長 2年 前田里菜(りな)さん(木野)
中学校の良いところは、学年関係なくみんな仲が良いことだと思います。特に、体育祭や文化祭での仲の良さはとても印象的でした。体育祭で、先輩や後輩の競技が行われている時には、みんなが一生懸命喜んだり、先輩後輩関係なく、お互いにしっかり話し合って団結できるところや、文化祭でみんなが一緒になってイベントを盛り上げているところに仲の良さを感じました。
この学校は、校舎も人もすごく良くて、美浜中の生徒は、みんな良い人だと今以上に周りから思ってもらえるようになってほしいです。また、これからも生徒同士が仲の良い学校を作っていくために、生徒会が中心になって、楽しい学校生活を送れるように活動していきたいです。
▽生徒会副会長 2年 松井 彪賀(ひゅうが)さん(松原)
美浜中学校は、校舎が綺麗で室内も明るく、学習設備や運動設備も整っているおかげで、毎日充実した学校生活を送ることができています。
学習設備が充実している授業では、地域の自然環境や福祉、美浜の良さ等をテーマにして課題を見つけて探究する、ふるさと探究学習を行っています。探究学習を通して、町には、子どもたちが遊べる場所が少なかったり、自然等の景色が多くあるのに、周りに上手く伝わっていなかったりしているように感じ、地域への関心を持つようになりました。
学校のテーマには「凡事徹底」という言葉があり、当たり前のことが当たり前にできる生徒で溢れ、これからもみんなの笑顔が絶えない美浜中学校にしていきたいです。