くらし 大蔵経寺山山林火災発生 2025 1/18-2/1
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- 発行日 :
- 自治体名 : 山梨県笛吹市
- 広報紙名 : 広報ふえふき 2025年3月号
1月18日(土)の昼に発生した笛吹市と甲府市にまたがる大蔵経寺山の山林火災は、2週間後の2月1日(土)に鎮火しました。甲府側では一時、民家の近くにまで火の手が迫りましたが、消防隊員・消防団員・自衛隊員の懸命な消火活動により民家への延焼や人的被害には至りませんでした。
動員数:1,952人
笛吹市 消防署69隊249人、消防団141隊638人
甲府市 消防署100隊413人、消防団107隊402人
自衛隊 250人
焼損面積:29.92ヘクタール
(笛吹側14.24ha、甲府側15.68ha)
東京ドーム:約6.4個分
出動消防車両:417台
防災ヘリ:延べ10機
(東京、静岡、群馬)散水回数:計77回 78,820ℓ
自衛隊ヘリ:延べ16機
散水回数:計122回 246,600ℓ
■火災発生から鎮火まで
火災発生1月18日午前11時30分ごろ
鎮圧(火の勢いが収まり延焼拡大の恐れがなくなった状態):1月27日
鎮火(火が完全に消えた状態):2月1日
■なぜ山火事は消すのに時間がかかるのか?
山火事になると急斜面で人が入れないところが多くまた水の確保が難しいからです。特に冬は空気が乾燥し、たくさんの落ち葉もあります。また、雪もそこまで降らない地域なので一度火がついてしまうとすぐに燃え広がってしまいます。今のところ出火原因は不明ですが、「山では火を使わない!」ようにしましょう。鎮圧以降の5日間は火だねがないか、消防署の隊員が大蔵経寺山をくまなく歩き、再び火災を起こさないよう火種がありそうな場所はスコップで掘り起こし、水をかける作業を繰り返しました。
■消防団団長から消防団員へ
笛吹市消防団 団長 水上兼一
今回の山林火災の出動本当にお疲れさまでした。
せっかくの休日だった団員、また仕事を休んで出動していただきました団員も大勢いると思います。消防署、自衛隊の方はもちろん、皆さまのおかげで、けが人を一人も出すこともなく、また民家までの火災にも至らなかったことと思います。本当にありがとうございました。今後も笛吹市消防団一丸となって笛吹市の火災予防・防犯活動などに取り組んでいけたらと思います。よろしくお願いします。
■消防署署長から市民の皆さまへ
笛吹市消防署 署長 古屋康幸
今回の林野火災では、幸い人的被害および住家被害はありませんでしたが、林野被害は約30ヘクタールにも及びました。例年、春にかけて空気が乾燥し強い風が吹くため、山や森林での火災(林野火災)が多く発生する傾向にあります。これらの火災の多くは人の不注意で発生しており、一度火がつくとすぐに広がり、消火がとても難しくなります。これからの季節は火災を防ぐこと、そして万が一発生しても被害を最小限に抑えることが特に大切です。
市民の皆さまには、引き続き、たき火や火の取り扱いに十分注意し、火災予防対策にご協力をお願いします。
■身の回りで火事を起こさないようにするために!
○習慣と対策
・コンセントにほこりがかぶっていないか確認!使わないコンセントは抜く
・コンロの火を使うときは絶対に火のそばを離れない!
・寝たばこは厳禁!
・ストーブ周りは物を置かない!
・住宅用火災警報器を設置し定期的に点検
・火を小さいうちに消すために消火器などを設置
・カーテンや寝具などは防火品を使用する
・避難経路と避難方法を知り、地域ぐるみでの防火対策を行う