しごと 農業委員会だより No.274

■研修視察報告
「有限会社 グリーンファーム清里」 藤本英喜
異常な少雨と高温が続く最中の7月23日、新潟県上越市の「有限会社グリーンファーム清里」へ視察訪問し、代表の保坂一八さんからお話を伺いました。
この農業法人は、水稲200ヘクタールを主に18名の従業員で営農活動をしています。取扱農産物は、ホームページでも紹介されています。かなりリーズナブルな価格で展開しているので、ぜひアクセスしてみてください。
稲作においては、作付ほ場の栽培管理を全て従業員個人に割り当て、収穫量、品質を競い合わせ、栽培技術の向上を図っているとのことでした。
経営の多角化に向けては、従業員の提案によるワイン用葡萄や食用葡萄栽培、また、令和7年度(2025年度)からは畜産(清里牛)にも挑戦しています。
代表の保坂さんはもちろんのこと、従業員もバイタリティがあります。挑戦した結果、決算で利益が出れば社員に特別ボーナスが支給されるルールだそうです。(ちなみに給料体系は地元の市役所と同一だそうです)
また、国からの助成金制度を活用するための思考を重ね、多面的機能支払制度等による水路、農地の保全活動を行うことで、助成金を有効利用しているなど、例を上げて説明がありました。どのようにすれば補助金を受けることができるのか日々、アンテナを張っているそうです。
最後になりますが、視察を終えて感じたことは、有限会社グリーンファーム清里は「すごい!」の一言です。何とか真似して我々も、中山間地の耕作地を守りたいものです。代表曰く、飯山でも出来ます、とのことでした。

■前農業委員会長松永晋一さんが飯山市から功労賞を受賞
松永晋一さんは、農業委員会長を12年間努められ、飯山市表彰式において功労賞を受賞されました。

▽農業委員会長12年を振り返って
松永 晋一
農業委員会では、県下19市の中で一番先に取り組めたことが4つありました。

(1)農地取得に係る、農振農用地以外の農地下限面積を緩和
移住希望者が家まわりの農地と建物を一体的に取得でき、移住促進につながった。

(2)非農地判定の通知発出
山林化した農地の登記地目の非農地化を進め、農地台帳の整備を進めた。

(3)農地パトロールへのタブレット端末の導入
GPS機能付きで、紙の地図に比べ、現地及び机上での作業効率が格段に上がりました。

(4)女性会長の選出および委員会22名の内の女性委員が7名、31・8(パーセント)はトップ
これらは、委員会が一丸となって取り組んだ成果であると考えます。活動いただいた農業委員をはじめ、農業生産に携わる農家や関係者のみなさまに感謝申し上げます。

~飯山地区農業再生センター主催~
■いいやま軽トラ朝市を開催しました。
7月27日に雪と寺のまちシンボル広場で開催された軽トラ朝市では、軽トラ6台が並び、各地より出店者が集まり、ナス、ズッキーニ、ブルーベリーなど自慢の農産物や加工品などを持ち寄っていただきました。暑い中でしたが、来場者は60名ほどで、いつも通りの顔ぶれの人たちに加えて小さな子どもを連れた若いご家族が多く、賑やかに買い物をしていました。11月の開催に向けて、秋野菜の販売ができるように頑張っていきたいと思います。

■あしあと 7・8月の活動記録
7月
10日
・農業委員会役員会
23日
・管内視察
26日
・7月農業委員会総会
・農業振興農政対策委員会・情報委員会
8月
7日
・農業委員会役員会
26日
・北信州農村女性のつどい
27日
・8月農業委員会総会

問合せ:飯山市農業委員会
【電話】0269-67-0729(直通)【FAX】0269-62-6221(2階代表)