くらし 公民館報 東御 2025年3月号

■社会教育団体の紹介
◆「社会教育団体」って何?
「社会教育団体」とは、社会教育に関する活動を行うことを主な目的として自主的な運営を行っている団体で、所定の手続きを経て東御市公民館から認定・登録された団体のことです。今回は、Q and A方式でその特徴を紹介します。

Q:社会教育に関する活動とはどのような活動ですか
A:個人の「趣味・教養」を充足させるだけでなく、「地域を活性化する」などを目的として、文化芸術・スポーツ・生涯学習・まちづくり等の様々な活動を自主的に運営して行うことです。
▽活動の例
・学習活動
・スポーツ活動
・文化芸術活動
・レクリエーション活動
・ボランティア活動
・まちづくり活動 など

Q:登録するための条件を教えてください
A:次の[1]~[5]要件を満たす必要があります。
[1]市民だれもが参加できる文化・芸術・福祉・ボランティア・まちづくり等の学習を目的とした団体であること
[2]次の実体を備えた団体であること
(1)団体の会員は5名以上であること(ただし、会員の半数以上が市内に住所を有する者であること)
(2)団体の活動目的や計画を有すること
(3)会計を有すること
(4)講師謝礼は実費程度であること
(5)主として社会教育に関する事業を行い、その成果が期待できること
[3]営利事業、政治活動及び宗教活動を行う団体でないこと
[4]関係する法令を遵守できること
[5]公民館の使用ルールを守って、正しく利用できること

Q:活動時の特典はありますか
A:公民館の使用料と冷暖房費が減免になります。

Q:生涯学習講座の募集時に最低開講人数に達しなかった場合でも、社会教育団体として活動できると聞きましたが
A:受講希望者が5名以上いれば団体登録は可能です。組織作りや申請の手続きを中央公民館職員がお手伝いします。

Q:他にもメリットはありますか
A:生涯学習講座不成立で立ち上げた団体ならば、登録初年度に限り、1年間公民館の予約が不要となります。また、生涯学習講座の活動がない3~4月も切れ目なく活動を続けられるのも魅力です。

■おらほのお宝発見
◇東御市の天然記念物(2)
元東御市文書館専門員 堀田雄二

国内随一のアケボノゾウ化石群
千曲川の「塔の目の淵」(桜井地籍)の河床で、昭和36年にアケボノゾウの第3大臼歯の化石が見つかるなど、東御市を流れる千曲川付近の地層からは、アケボノゾウの化石が出ることが知られていました。平成元年に桜井地籍の右岸崖下から牙の化石が、平成4年には、羽毛山地籍の左岸から肢骨化石が見つかったため、旧北御牧村教育委員会が組織した発掘調査団によって平成5年から平成6年にかけて4回の発掘調査が行われ、1個体分のアケボノゾウの全身骨格が発掘されました。この化石は、地層の年代から約百三十万年前に生息していたオスのアケボノゾウであることが判明しています。その後の調査でも周辺から多数の化石が発見され、これまでに、総数千二百点もの化石類が掘り出されています。これらは全点が東御市天然記念物に指定されています。その中でも、特に資料価値の高いとされる80点が、平成29年に長野県の天然記念物に指定されました。一か所からこれだけまとまって発見されているのは国内唯一です。というよりは、アケボノゾウは日本列島固有の種であることから、世界で唯一ということが言えます。特に、他地域ではほとんど見つかっていない若いゾウがほぼ一体分見つかっており、多くの研究者の注目を集めています。また、一帯には無数のアケボノゾウの足跡の化石も発見されており、当時、この地には何頭ものアケボノゾウがノシノシと歩き回っていたことが想像されます。
現在、発掘された化石の一部が北御牧公民館の一階に展示されています。毎年秋には、市内全小学校6年生に見学を兼ねて学習してもらっています。今後も、地域の宝として大切に受け継いでほしいと願っています。
公民館の開館中は自由に見学できますので、まだ見たことのない皆さんは、ぜひ足を運んでみてください。

■生涯学習講座作品展示発表会
2月15日・16日の2日間、中央公民館において生涯学習講座作品展示発表会を開催しました。
この発表会は、学習の成果発表の場として毎年開いているもので、生涯学習講座で制作した作品や活動の様子をまとめた模造紙等による展示発表のほか、茶道講座の皆さんによる「お点前披露」、着物の着付けとマナー講座の皆さんによる「投扇興体験」なども行われました。また、いきいき子ども講座で活動した小学生の作品も一緒に展示しました。
参加していただいた講座は下記のとおりです。
◇生涯学習講座
・茶道(表千家)
・着物の着付けとマナー
・かご編み
・書道
・現代詩に親しむ
・パン講座(初級)
・パン講座(ステップアップ)
・絵手紙
・木版画
・水彩画
・水墨画
・陶芸
・パッチワーク

◇いきいき子ども講座
・季節のお花を生けよう
・毛筆習字
・ぼくも私も生活博士

◆写真で見る生涯学習作品展示発表会
※詳しくは本紙またはPDF版をご覧ください。

編集:地域づくり支援課 地域コミュニティ推進係
【電話】64-5885