くらし [特集01]第6次総合計画後期基本計画がスタート わたしのまちの計画書(1)

■『総合計画』とは
市は、昭和44年に第1次総合計画を策定してから、第5次総合計画に至るまで、長期的な展望に立った方針によるまちづくりを推進してきました。これらの計画をもとに、地域の発展と市民の生活環境向上を目指し、継続的な取り組みを進めてきました。そして現在は、令和2年度から令和11年度までの10年間を対象とする美濃加茂市第6次総合計画に基づいて、これまでの計画の成果を踏まえ、より良いまちづくりを推進するための方針を示しています。
総合計画は、自治体経営の最上位に位置付けられる計画であり、健康や子育て、教育や福祉、産業や都市計画など、行政が携わる全分野共通して目指す方向性を示したものです。役割としては、皆さんとまちづくりを進めるための考え方や方針を掲げることや、総合計画の実現のために限りある経営資源(ヒト・モノ・カネ)を最大限に効率的かつ効果的に活用することなどがあります。
第6次総合計画では、基本構想「ウォーカブルシティミノカモ~すべての健康のために歩き続けるまち~」を掲げ、健康な心、体、社会の実現を目指しています。この基本構想を共通の目標に市民・団体・企業・市が一体となって進める計画です。前期基本計画(令和2年度~令和6年度)では、まちづくり宣言として六つの分野を重要政策に掲げ、取り組んできました。前期の終了に伴い、今回、令和7年度から令和11年度までの5年間を計画期間とする後期基本計画を策定しました。
後期基本計画では、複雑化する社会の変化や課題に対して、より包括的で横断的、かつ効果的な行政運営を実現するため、これまでの六つの分野に加え、新たに六つの政策分野と一つの行財政分野を追加し、計画内容を拡充しました。行財政分野においては、行財政運営の方針を明確にし、社会環境の変化に対応する持続可能な運営を目指します。

Q.政策と一緒に追加した行財政運営の方針とは?
A.12の政策を進める基礎となる行財政の考え方や行動のこと。六つの運営方針を記載しています。
1 行財政
2 人財育成
3 施設経営
4 広報・広聴
5 広域行政
6 自治体DX

■まちの課題と未来
計画の策定にあたっては、市のまちづくりについて、市への愛着度や今後の定住意向をはじめ、市の各分野に関する満足度と重要度などを調査するため、五つのアンケート調査を実施しました。さまざまな世代から多くの意見を聞くために、18歳以上の市民を対象としたアンケート調査に加え、中高生や市外居住者からも意見を募りました。
調査の結果、市の政策全体における満足度指数は、十分な水準に達していませんでした。また、まちづくりに求められることは多種多様であり、市民満足度の向上には、市民の皆さんの市への愛着と定住意向を維持し、全分野において施策をバランスよく推進することが必要だということがわかりました。
このような結果から、今回の12分野の政策と、政策を進めるための基礎となる行財政分野の方針の拡充を通して、多様化する市民ニーズに、より適切に対応します。
これから令和11年度まで、この後期基本計画を軸に、限られた資源を最大限に活用し、行政サービスの質の向上や市全体の市民満足度、魅力の向上などを目指し、より良いまちの未来を築いていきます。

■計画策定にあたり実施した五つのアンケート調査

■アンケート調査から見えたまちに求めていること
第1位 住宅や道路、公共交通が整備された便利で快適なまち
第2位 医療や福祉の充実したまち
第3位 防災・防犯・交通安全などの体制が整った安心して暮らせるまち
※未来のまちづくりアンケート(対象:どなたでも、設問:どのようなまちであれば住みたい、住み続けたいと思いますか)から