くらし 【特集】自然と暮らす(1)

田畑の間に川が流れ、周囲を山に囲まれた自然豊かな富加町。私たちは、普段、ありがたい自然の恵みを受けて生活していますが、近年は日本各地で、毎年のように大雨や台風などによる洪水や土砂災害で多くの被害が発生しており、時として自然の脅威にさらされることもあります。自然とうまく付き合ってどう暮らすか、一緒に考えましょう。

■自然災害から身を守るみんなで防災力を高めよう!
もしも今、自分の住む地域で災害が起きたら、自分や大切な人の命を守る行動ができますか。初夏から秋にかけては、台風や前線の影響で大雨や洪水、暴風などが発生しやすくなります。また、岩盤プレートや火山の影響で地震が多い日本は、令和6年1月の能登半島地震も記憶に新しく、地震で大きく被害を受けた被災地は、未だ復興の長い道のりの途中にいます。自然災害から身を守るため何をすべきか、みんなで考え、防災力を高めましょう。

▽備えを確認しましょう
災害時に避難先に行く際に必要なのが「非常用持ち出し袋」です。いざというときに備え、避難生活で自分や家族に何が必要か考え、非常用持ち出し袋に生活に必要なものをまとめておきましょう。非常用持ち出し袋は、1人につき1つずつ用意すると安心です。また、すぐに避難できるよう、玄関や寝室、リビングなどご家庭の持ち出しやすい場所に保管しておきましょう。いざ災害が発生すると、電気やガス、水道などのライフラインが止まったり、道路がガレキで塞がれたり水没したりして、物流が機能しなくなるときがあります。最低でも3日分、できれば1週間分の食品や水を備蓄しておくことが大切です。

ハザードマップ:土砂災害警戒区域や危険な箇所、避難場所を把握しておきましょう。
とみかメール・LINE:外出先でも、警報発令・避難所開設の情報が届き、富加町の状況が分かります。平常時は、イベントや福祉、子育ての情報が届きます。
防災無線戸別受信機:警報発令・避難所開設、火災発生など緊急性の高い情報を放送します。電源が入っているか確認しておきましょう。
※各2次元コードは本紙をご覧ください

▽災害から身を守る行動を!
災害から命を守り、被害を最小限にするためには、一人一人が自ら取り組む「自助」が重要です。普段から、災害に備えて準備をしておき、危険を感じたら早めに避難できるよう、災害から身を守る行動をしましょう。
災害発生の危険度を皆さんに伝え、的確な避難行動が取れるよう、避難情報や防災気象情報等を、5段階の「警戒レベル」を用いてお伝えしています。いざという時、的確な避難行動がとれるよう、あらかじめハザードマップで洪水や土砂災害のリスクを知り、避難場所を確認し、風水害発生時にどのような避難行動が必要か、どのようなタイミングで避難するのがよいかを前もって考えておきましょう。

◎警戒レベルと取るべき避難行動
(1)早期注意情報
災害への心構えを高める
(2)大雨・洪水注意報・氾濫注意情報
避難行動を確認しておく
(3)高齢者等避難
大雨警報、洪水警報、氾濫警戒情報:避難に時間がかかる人は危険な場所から避難する
(4)避難指示
土砂災害警戒情報、氾濫危険情報:危険な場所から全員避難
(5)緊急安全確保
大雨特別警報、氾濫発生情報:命の危険直ちに安全確保!