くらし ~シリーズ~「川辺かるた」で巡る川辺の 魅力

◆と
「殿様(との)さまの ご先祖(せんぞ)守(まも)る 赤門寺(あかもんでら)」
江戸時代、川辺地方は旗本(はたもと)大嶋氏の所領であった。大嶋氏は初代光政から十代義直まで続いた。大嶋氏の菩提寺は大圓山妙雲寺と言い、当初上川辺地内にあったが慶長16年(1611)現在地に開山した。大嶋氏領主の墓やその一族、家臣の墓碑群などが多くまつられている。初代光政・二代義唯の画像、長刀(なぎなた)、経台(きょうだい)、涅槃図(ねはんず)、千体釈迦如来像(せんたいしゃかにょらいぞう)など文化財も多く保存されている。

◆「ち」
「町史(ちょうし)の始(はじ)めに 古墳(こふん)あり」
川辺町一帯は、河岸段丘(かがんだんきゅう)上で日当たりが良く、食物や飲料水が得やすいことから、縄文時代以前より人の定着が始まったといわれている。各地に古墳があり、土器や石器や矢じりが数多く出土している。比久見2号墳と呼ばれる古墳は、川辺東小学校の児童が理科実験用教材を採集中、偶然石室(せきしつ)の一部と土器を発見した。川辺中学校に展示されている朱色の土器は、卑弥呼(ひみこ)時代と推定され、鮮やかな色合いは非常に貴重なものである。

●「川辺かるた」とは…いろは48文字のうち「を、ん、ゐ、ゑ」を除いた44文字で構成され、川辺町のさまざまな魅力が札となって登場します。中央公民館の窓口にて¥1,000-(消費税込)で購入することができます。