- 発行日 :
- 自治体名 : 静岡県焼津市
- 広報紙名 : 広報やいづ 2025年9月1日号
【今月は認知症月間】
高齢者の3人に1人が認知症か、認知症の前段階の軽度認知障害(MCI)になると考えられており、他人事ではありません。
認知症月間にちなみ、認知症の人が住み慣れた地域で暮らし続けられることについて考えてみましょう。
■認知症って?
認知症とは、脳の疾患により認知機能が低下し、日常生活に不具合が生じる状態のことです。老化による物忘れとは異なる特徴があります。
※図は本紙をご覧ください
■認知症が心配な人へ ご自身でチェックしてみましょう
▼認知症の支援相談・問合先一覧
自分や家族が「認知症かも」と心配になったら、地域包括支援センターや認知症家族会に相談してみましょう。
○北部地域包括支援センター【電話】626-3219
担当地区:大村・豊田・東益津地区
所在地:大覚寺3-2-2(総合福祉会館内)
○中部地域包括支援センター【電話】626-8811
担当地区:焼津・小川地区
所在地:西小川5-6-3(焼津市医師会館内)
○南部地域包括支援センター【電話】656-3322
担当地区:港・大富・和田地区
所在地:東祢宜島12-4(イオン焼津店1階)
○大井川地域包括支援センター【電話】664-2700
担当地区:大井川地区
所在地:宗高572-1(大井川福祉センター内)
○認知症家族会(ひまわりの会・めぐみの会・日々草の会)
※地域包括ケア推進課(【電話】626-1219)からおつなぎします。
■本人と共に考える認知症
市内在住の認知症本人の内山(うちやま)さん(写真(右))のお話を中心に、認知症家族会「ひまわりの会」のさくらさん(写真(左))、南部地域包括支援センターの五十右(いみぎ)さん(写真央)を交えて対談を行いました。
▼認知症と診断を受けて
内山:診断された時はすごくショックでした。これから自分が生活するにあたって、周りに迷惑をかけてしまうという気持ちで不安になり、「認知症」という言葉の負荷が大きかったです。
▼認知症と共に生きる
内山:認知症と診断された後、担当の医師から「頭を使うこと」「運動をすること」「会話をすること」が重要と言われました。これらを実行するために、数字パズルの問題を解くこと、散歩をすること、近所の人と話すことを習慣にしました。その一つ一つを、工夫をしながら取り組むように意識して生活しています。
さくら:介護家族にとっても、自分の気持ちをため込まずに「会話すること」は大事だと思います。思いを誰かに話すことで気持ちを整理できる人がたくさんいます。
五十右:思いを話すことが、ご本人にも家族にも大切なことなんですね。
■皆さんへのメッセージ
内山:認知症は特別なことではなく、何もできなくなってしまうなんてことはありません。現に私は普通に生活できています。自分の周りに認知症の人がいたら、話を聞いて、コミュニケーションをとってあげて欲しいです。また、自分に少しでも異変や不具合を感じることがあれば、すぐに医療機関を受診してほしいです。
さくら:家族には介護を始める時期は選べません。いつ始まるか分からないからこそ、認知症の予備知識は持っておいた方が良いと思います。認知症は誰でもなりうるので、決して孤立しないで、周りを巻き込んで介護する勇気を持ってほしいです。
五十右:内山さんが話していたように、認知症の人にとって、コミュニケーションをとることがとても大事なので、今後地域で気軽に集って話し合える場所がもっと増えていくといいですね。
問合せ:地域包括ケア推進課
【電話】626-1219