くらし 【9月は防災月間】在宅避難のすすめ ~南海トラフ地震に備えて~

今年3月31日、国の南海トラフ巨大地震の被害想定が見直され、「災害関連死」が新たに追加されました。災害発生後に避難生活などで体調不良となり亡くなる災害関連死を防ぐ方法として、自宅で避難生活を送る「在宅避難」があります。本市では、在宅避難に向けた事前の備えを支援していますので、ぜひご活用ください。

■在宅避難のメリット
・生活環境を維持できる
・プライバシーが守られる
・感染症や移動によるリスクを低減できる

■在宅避難ができるかの判断ポイント
日頃からハザードマップで災害リスクや避難行動を把握しましょう。
(1)自宅内や周辺に危険がないか
自宅の倒壊や火災、土砂災害などの危険がないか。
(2)自宅での生活が可能か
電気やガス、水道が一時使えなくても、備蓄物資などを使用して生活できるか。
心身の健康状態を維持できるか。

■在宅避難に向けた災害に備えた家づくり
(1)耐震診断や耐震補強
昭和56年6月の建築基準法の改正で耐震基準が大幅に強化されました。
市では法改正以前に建てられた木造住宅を対象に耐震化の補助制度「プロジェクトTOUKAI-0」を実施しています。
実例:能登半島地震では、法改正以前に建てられた木造住宅に被害が集中しました。

(2)家具転倒防止
家具や大型家電の転倒や移動によって自分や家族がけがをしないよう、家具などをしっかり固定しましょう。本市では、市内全世帯を対象に家具などの転倒防止器具の無料取付サービスを実施しています。(台数制限なし)

(3)感震ブレーカーの設置
感震ブレーカーは地震の揺れを感知すると自動でブレーカーを落とし、電気火災を防ぎます。迅速な避難の実現のため、本市では、設置費用の一部を助成しています。

■非常備蓄品も備えましょう
災害時の断水により、トイレを我慢したり、水分補給を控えたりすると、体調を崩し災害関連死につながる可能性が高まります。避難所でも快適なトイレを使用できるとは限りません。携帯トイレも忘れずに備えましょう。

○非常備蓄品の例
飲料水・食料品(最低3日分、可能なら7日分)、携帯トイレ(7日分)、日用品、衛生用品
実例:能登半島地震では、広範囲で断水し、トイレで排泄物を流せない被害が多く生じました。

■令和7年度総合防災訓練は10月19日(日)
今年度は、本市と焼津市が県総合防災訓練の会場となります。
市民の皆さんは、各自主防災会の訓練にご参加ください。
※地区によって日程が異なる場合があります。

○静岡県・焼津市・藤枝市総合防災訓練
日時:10月19日(日) 地震発生 午前8時(サイレン吹鳴)
メイン会場:藤枝総合運動公園 ほか9会場

問合せ:地域防災課
【電話】643・2110