- 発行日 :
- 自治体名 : 静岡県藤枝市
- 広報紙名 : 広報ふじえだ 令和7年10月号
■働く毎日をもっと、幸せに
近年、私たちの働き方は大きく変化しています。男性育休の推奨やテレワーク、フレックスタイム制の導入、副業・兼業の解禁など、従来のスタイルに捉われない多様な選択肢が広がりつつあります。
こうした新しい働き方の背景には、少子高齢化による労働力不足や価値観の多様化など、社会全体の大きな変化があります。
新しい働き方を導入することで、働く人のワークライフバランスの向上につながるだけでなく、組織にとっても人材の確保・定着や生産性の向上といった効果が期待されています。今回の特集では、市内で働きやすい職場環境づくりを進めている企業と、そこで多様な働き方を実践し、活躍する人々を紹介します。
◆なぜ今、“働きやすさ”が注目されているの?
~変わる社会・変わる働き方~
▽ポイント1 人口減少が進み、今後も働き手となる世代の減少が著しく進みます

日本の総人口は、2020年の約1億2600万人から2056年には1億人を下回ると予測されています。
特に、これまで働き手の中心を担ってきた15~64歳の人口減少は著しく、2020年の7,509万人から2062年には5,000万人を下回ると予測され、社会全体で労働力不足を補っていく必要があります。
・国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(令和5年推計)表1-1」を基に藤枝市作成
▽ポイント2 年齢や性別を超えた多様な人材が働き続けられる仕組みが必要です
(1)女性の労働力人口※が増加
女性:45%
男性:55%
2024年の労働力人口のうち、女性は3,157万人と前年に比べ33万人増加し、男性は3,800万人と前年に比べ1万人減少しました。この結果、労働力人口総数に占める女性の割合は45.4%となりました。
※労働力人口とは、働く意欲と能力があり、実際に働いているか、仕事を探している15歳以上の合計
(2)高齢者の労働参加が拡大
約7人に1人が高齢者
労働力人口に占める65歳以上の割合は、約14%で、全労働者の約7人に1人が高齢者(65歳以上)であることを示しています。
出典:総務省統計局「労働力調査2024年」
▽ポイント3 若者の「ワークライフバランス※」への意識が高まっています
(1)仕事とプライベートの両立を大切にしたい

(2)育休を取得したい

出典:厚生労働省イクメンプロジェクト
「若年層における育児休業等取得に対する意識調査(2024年)」
※ワークライフバランスとは、仕事や家庭、趣味、自己啓発などさまざまな活動を自らの希望するバランスで展開できる状態のこと
