- 発行日 :
- 自治体名 : 静岡県御殿場市
- 広報紙名 : 広報ごてんば 令和7年3月20日号
【Q & A】市消費生活相談員に聞く
◎本事例の特徴は
本事例は、複数人のなりすましを使った典型的な特殊詐欺です。
はじめに若い女性が電話を掛けてきたのは、安心感や親しみやすさを演出するためで、悪質商法などでもよく使われる手法です。
また、すぐにお金の話はせず、数日間に渡りやり取りを続け、信頼関係を構築してからだましとっているのも悪質です。
警察官を騙かたる証拠書類の偽造も手が込んでおり、入念に計画されたプロによる犯行といえます。
◎詐欺被害を防ぐための対策は
身も蓋もない話ですが、「知らない番号の電話には出ない」ことが最も効果的な対策です。
彼らは、やり取りの想定問答を叩き込まれ、訓練されたプロ集団です。
一度会話の中に入ってしまうと、すぐに彼らの術中にはまってしまいます。知らない番号からの着信は出ない。留守電にし、相手を確認するなどで対応しましょう。
◎もし、電話に出てしまったら
彼らが嫌がるのは、電話を切られ、誰かに相談する時間的猶予を与えてしまうことです。
彼らは、電話を切られないよう一方的に話を続けてきます。
こちらがどんなに強く反論しても、会話が続いている限り、彼らの思うつぼです。
悪質商法ならば「必要ありません」、詐欺電話なら「関係者に確認します」の一言を添えて電話を切る。どんなに言葉をまくし立てられても、その一言を添えて容赦無く電話を切ってください。
◎大切なことは
「自分は大丈夫」と思っていても、いざ詐欺の電話が掛かってくると大抵の人はパニックに陥ります。
大切なことは、詐欺被害を身近な「自分ごと」として捉えることです。
日頃から、相手の話を鵜う呑のみにせず、「疑う力」を大切にしましょう。
被害者の体験談から学び、いざというときの相談窓口を確認しておきましょう(広報紙9ページ参照)。