- 発行日 :
- 自治体名 : 静岡県御殿場市
- 広報紙名 : 広報ごてんば 令和7年7月20日号
【IV さらなる関わり】
◆地域社会と保護司
《身近な場所で》
保護司のもう一つの役割は、犯罪の予防を図るための啓発、宣伝、地域の関係づくりなどを行うことです。
◎社会を明るくする運動
「社会を明るくする運動」は、国民一人ひとりがそれぞれの立場で力を合わせ、犯罪や非行のない安全で安心な明るい地域社会をつくるための運動です。毎年7月を強調月間とし、全国各地で様々な活動を行っています。
市でも、各地区で自治会や学校関係者、保護者、警察、婦人会、民生委員などが参加するミニ集会を開催している(写真(1)(2))他、本の寄贈や「アートフロムプロジェクト」(本紙12ページ)を開催し、啓発活動を行っています。
◎各地区でも
社会を明るくする運動の時期のみならず、北駿地区保護司会では、各地区ごとに支部を形成し、日頃から活動を行っています。
今年3月11日、原里地区の保護司5人が原里中学校を訪れ、特別授業を行いました(写真(3))。和やかな雰囲気の中、保護司制度を中心にわかりやすく説明しました。また、保護観察対象者が近くに住んでいたらどう思うかなどの問いを投げ掛け、中学生に自分ごととして考えてもらえる内容となりました。
この他にも、回覧板で日頃の活動をお知らせするなど、地域とのつながりを意識した活動を行っています。
(1)御殿場地区の様子。御殿場南小学校を会場に、小・中学校別に5つの分散会に分かれ、オーバードーズ(薬の過剰摂取)を題材に意見交換を実施。学校への本の寄贈も行った。
(2)富士岡地区の様子。富士岡幼稚園を会場に、心理臨床の専門家による「子どもを豊かに育てるために親ができること」などがテーマの講話を行った。
(3)原里中学校での授業の様子。
《更生保護女性会の存在》
◎更生保護女性会とは
地域社会で、女性の立場から犯罪予防、青少年の健全育成や非行の防止、更生を目指す人の援助活動などを通し、明るい社会の実現に貢献することを目的としているボランティア団体が更生保護女性会です。全国に約12万人の会員がおり、県内では約3、000人が活動しています。
市が所属している「北駿地区更生保護女性会」は、北駿地区保護司会同様、市と小山町で組織されています。昭和42年の創設当初は婦人会が兼任で活動していましたが、現在は広く加入を呼び掛けています。市59人、小山町50人の109人で積極的に活動しています。
◎保護司との連携
更生保護女性会は、日頃から保護司と連携し、様々な活動を行なっています。例えば、毎年7月に行う各地区でのミニ集会や社会貢献として福祉施設で保護観察対象者と一緒に行う清掃作業などです。保護司と連携することで、会員自身が様々なことを知り考える場ともなります。
その他にも、年2回計4日間、更生保護施設「少年の家」で夕食作りを行います。「少年の家」の建て替え資金の一部には、県内の更生保護女性会がお茶の販売を通して集めた寄付金が使われています。また、少年院への視察研修や、高校生対象の人権教育講座を開催しています。
・「少年の家」(静岡市)での夕食作りの様子。入所者が一緒に調理することもある。どの入所者も気持ちの良い挨拶ができ、「楽しみ」「美味しい」などといった声も聞けた。
・少年院「駿府学園」(静岡市)を視察。参加者からは「子どもたちの様子をみると、これから更生して、立派に成長していくのだろうと思った」「実際に見て驚いた。とても良い経験になった」などの感想があった。
《用語》更生保護施設…
犯罪や非行をした人の社会復帰への第一歩として身寄りのない場合に入所し、入所生活を通して生活指導などを行う施設。
◎welcome -会員募集中!-
北駿地区更生保護女性会では、一緒に活動してくれる会員を募集しています。誰でも活動することが出来ます。
興味のある人は、ぜひご連絡ください!
※詳しくは広報紙P.10~11をご覧ください。
問合せ:社会福祉課
【電話】82-4136