くらし ほんのひととき

皆さんと本との出会いを求めて、新着の図書をご紹介します。

■児童書
◇『ミハイルのハーモニカ』
高橋良子 文
金子恵 絵
文研出版
北海道の宗谷海峡の北にある島、サハリンは戦前までは樺太とよばれ、南半分の南樺太は日本の領土でした。南樺太の国民学校に通う良太たちは、学校の帰りにロシア人のミハイルが営む店によく立ち寄り、友情を深めていました。しかし、戦争が激しくなるとミハイルは収容所へ送られてしまいます。そして、日本の敗戦後にはソ連軍が南樺太に上陸。良太や南樺太の人びとは、必死に日本へ戻ろうとしますが、それは過酷なものでした。
今年8月は戦後80年を迎える節目です。この本を通じて、平和の尊さを親子で語り合ってみませんか。

◇『ホタルの光をつなぐもの』
福岡伸一 文
五十嵐大介 絵
福音館書店

◇『もりのあさ』
出久根育 作
偕成社

■一般書
◇『その本はまだルリユールされていない』
坂本葵 著
平凡社
何年も挑戦し続けた夢を諦め、小学校の図書館で働くことになった主人公のまふみ。心機一転、引っ越したアパートには「ルリユール工房」という名の製本工房が併設されていました。工房の親方の瀧子や、その孫の由良子、そして製本教室に集う人びととの出会いを通じて、まふみは自分なりの一歩を踏み出します。
「ルリユール」とは、フランス語で「もう一度~する」という意味の「ル」と、「糸で綴じる」という意味の「リール」を合わせた、「手仕事の製本」という意味の言葉です。人生は何度でも再生することができる、というメッセージが込められた小説です。

◇『世界のお弁当とソトごはん』
岡根谷実里 著
三才ブックス

◇『いつも犬が居た』
柴門ふみ 著
KADOKAWA

■8月の休館日
26日(火)
※毎月第4火曜日は、館内整理のため、分室(生涯学習センター、神島田公民館)もお休みします。
ご自宅から図書館ホームページで蔵書検索ができますので、ご利用ください。津島駅構内(切符売場前)に「図書返却ポスト」を設置していますので、ご利用ください。