くらし 地域とつくる多様な暮らしを選べる生活都市
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- 発行日 :
- 自治体名 : 愛知県江南市
- 広報紙名 : 広報こうなん 令和7年4月号
~生活・産業・文化の魅力があふれ、選ばれ続けるまちの実現に向けて~
江南市長
澤田 和延
市議会3月定例会が、2月27日から開催され、開会の冒頭で澤田市長は令和7年度の施政方針を述べ、これからの1年間、市政をどのような目標を持って進めていくのかを明らかにしました。
その要旨を紹介するとともに、主な重点事業と当初予算についてもお知らせします。
■施政方針 要旨
※全文はこちら(本紙PDF版2ページ参照)
私は、市政に対する基本方針である「市民の皆様との対話」を第一に心がけ、皆さまの声に耳を傾けながら、「地域とつくる多様な暮らしを選べる生活都市」の実現に向け、市政運営にまい進してまいりました。
本市では、人口減少・少子高齢化といった厳しい社会情勢にある中で、働き方や価値観の多様化、デジタル技術の発展、脱炭素社会の実現など、新たな社会課題に対応していくため、第6次江南市総合計画後期基本計画に沿った、まちづくりを進めているところです。
同時に、「市長の戦略政策」として掲げている「にぎわいと住みよさの向上」、「全世代への安心としあわせの提供」、「生きがいやコミュニティの創出」の3つの政策を柱として「すべての世代に実感できるしあわせ」をお届けできるよう、限られた財源の中で、複雑化・多様化する地域社会のニーズに対応していかなければなりません。
引き続き、安定した行財政運営基盤の構築を基本としながら、柔軟な発想と創意工夫により、効率的かつ効果的に地域課題の解決を図ってまいります。次に、重点的に推進している主な事業について、市長の戦略政策の3つの項目に沿って述べさせていただきます。
1点目は、「にぎわいと住みよさの向上」に関する取り組みです。
ゼロカーボンシティ江南の推進といたしまして、新たに市役所本庁舎の省エネ診断を行うとともに、引き続き公共施設のLED化に取り組んでまいります。令和7年度は、消防署東分署、布袋北小学校グランドおよび市営グランドの各施設についてLED化を行い、温室効果ガスの削減を図ってまいります。
2点目は、「全世代への安心としあわせの提供」に関する取り組みです。
子ども関係施設の利便性の向上といたしまして、全ての小中学校の体育館に空調設備を設置し、熱中症対策をはじめとする児童生徒の学習環境の向上を図ると同時に、避難所としての環境も整えてまいります。
公共施設の再配置の推進といたしまして、9月の供用開始に向け、新学校給食センター「藤の花給食センター」の整備を着実に進めてまいります。
また、老人福祉センター解体後の跡地には、市内の児童館等の複数機能を集約した「ウィステリアプラザ」を愛称とする多世代交流施設を、令和8年7月の供用開始に向け整備を進めてまいります。
加えて、あずま保育園、中央保育園の民設民営による統合保育園の整備・運営を行う民間事業者に対して、整備および合同保育・合同調理に要する費用の補助を行い、令和8年度からのスムーズな園の運営に向けて取り組んでまいります。
他にも、宮田東保育園、藤里保育園の統合保育園の設計業務を進め、老朽化した公共施設の更新に合わせ、再配置を計画的に実施してまいります。防災情報伝達の確実性の向上といたしまして、防災行政無線の老朽化に伴い、システムの更新に加え、音質改善を図る高性能スピーカーを設置するとともに、音声を補完する新たな戸別受信機を導入した防災行政無線の更新工事を実施してまいります。
3点目は、「生きがいやコミュニティの創出」に関する取り組みです。
誰一人取り残さない「SDGsでつながるまちづくり」による地域活性化といたしまして、江南市SDGs官民共創プラットフォームを運営し、官民連携を促進してまいります。
昨年6月に、市制施行70周年を迎え、「あすへと続く私たちのまち江南」というキャッチフレーズのもと、様々な記念事業を行ってまいりました。これからも愛され続ける江南市を目指すとともに、住みたい、住み続けたい江南を明日へとつなぐため、次の一歩を踏み出してまいります。
SDGs未来都市として、中長期的な視点に立ち、誰一人取り残さない持続可能なまちづくりを進めていくため、協働の大切なパートナーであります市民の皆さまと相互に連携し合いながら、様々な事業を推進していくとともに、私自身、先頭に立って江南市政を牽引するため、全力を傾注してまいります。